加藤先生と~生薬探偵の会食~
- 2020/10/17
- 18:26

質の方さえ問題にしなければ、漢方について語り合うのに人を得るのはさして難しくないけれど、これが生薬となると途端に困難を極めるという印象が強い。漢方家と言ってもエキスしか使ったことがないという人が大多数だから生薬についての知識が乏しいのは当たり前だし、そこに生の薬草についての知識をも兼ねて持ち合わせているという条件を付け加えると、それこそ絶滅危惧IA類相当のものを探し出す以上に困難な気がする。そんな中...
金匱植物同好会第四回観察会のご感想
- 2020/10/14
- 18:00

台風が去った直後の金剛山散策は、空気が落ち着いていて澄んでいて、大変心地良く癒されました。そんな中で観察するツリフネソウ、シラネセンキュウ、カワチブシの花は本当に美しく心洗われる気持ちがしました。生薬観察では、いつものように植物の葉や花に触れ、匂いを嗅ぎ、味をみるという体験以外に、今回はいよいよ動物に触ることにチャレンジさせてもらいました。少しずつワイルドに成長していく自分を嬉しく思います。毎回貴...
金匱植物同好会第四回観察会を開催しました
- 2020/10/11
- 23:55

今日は金匱植物同好会の第四回観察会で金剛山を散策。直前の台風襲来でギリギリまで開催可否の判断がつかなかったものの、前日に決断、快晴に期待して決行した結果は、なかなか実り多き観察会となりました。当初予定していたルートは崩落の危険性がある為に取り辞め、比較的面白みが少ないと半ば馬鹿にしていた登山道に変更を余儀なくされたとはいえ、最終的にカウントしてみると、41種の薬用植物を観察する事が出来、参加者諸氏...
中華なるスッポン~生薬探偵の友情~
- 2020/10/08
- 18:29

釣りに釣りまくった昨年に比べ、今年は数える程しかスッポン釣りに行かなかったのは乱獲の反省というよりスッポンそのものに飽きが来ているといったほうが正しいようで、このところ鍋にしてもフライにしても以前ほどには美味いと感じなくなってしまっている。それでも、今年は友人諸氏に振舞う為に何度か夜釣りに出向いたが、そのうちの3匹はコロナ禍の渦中に果敢にも中華料理店をオープンさせたI氏に進呈して喜ばれた。I氏は筋金...
舞茸を求めて~生薬探偵の初物~
- 2020/10/04
- 15:28

昨年、金匱植物同好会の第二回観察会に参加して下さった鍼灸家の中川憲太先生より秋の舞茸採集にお誘い頂いたのだが、生憎昨年は膝の具合が思わしくなく、同行叶わず無念に思っていたところ、今年も先生よりお誘いを頂き、幸い現在は随分膝の調子も戻っている事もあり、加えて今回は自動車に乗りながら探すという楽チンプランということで、お供させて貰う事に。場所は、先生が“アルティメット・ポイント”と名付けられた奈良県某所...
伝達の難しさ
- 2020/08/19
- 18:19

植物の観察会を主催していると、屡々他人に情報を伝達する事の難しさを痛感させられる。座学なら板書の内容はそのまま聴講者が書き取ってくれるから、比較的に伝達の誤りは起こりにくいが、フィールドではそうは行かない。こちらの解説を小さな手帳大のものに素早く書き留めるのがせいぜいで、音響設備などあろうはずもないから、教室での講義より遥かに聞き取りづらいという難点もある。また、予定された講義の場合、相手により判...
かわいいスッポンさん
- 2020/05/19
- 18:01
スッポンというと何やら獰猛なイメージがあって、常人は恐怖を感じるらしいが、この獰猛さは、単なる狂暴とは異なり、高い攻撃性は脆弱さの裏返しであると言って良い(これは、人間世界でも或いはそうであるのやもしれぬ)。スッポンは普通の亀と違って、堅い甲羅の中に手足と首を引っ込めれば身を守る事が出来るという訳には行かない。柔らかい組織で覆われていて、加えて、エンペラという一寸どんな利点があるのやも理解出来ない...
かめくらべ
- 2020/05/16
- 11:10

昨年、9月頭に生薬探偵の亀記録を更新する2.8kgの大物、通称“ガメラ”を釣り上げて喜んでいたら、亀トモの足立先生がそれと同格と思われる巨大スッポン、通称“アニキ”を釣り上げた。過去三年の経験では、どうも巨大亀は早い時期には掛からず、夏の盛りを過ぎた頃に姿を現すような気がしていて、いずれも水深のごく浅い場所で捕獲されている点が興味深い。恐らくどちらも膝くらいの水深しかないのではないかと思う。並べて比較した...
初亀
- 2020/05/13
- 18:55

先日行きつけの酒屋で勧められて、静岡は初亀醸造の純米酒を買ってみたのだが、どうも個人的にイマイチだったので、ジビエのほうの初亀に期待。たいてい泥抜き開始後数日は毎朝大量のものを吐き出しているのが普通なのだが、今回のスッポンさんは、殆ど水が汚れず、これはもう一週間くらいで食えるなと踏んでいたところ、8日目の朝に水が濁って驚かされた。油断していたら、くっさ~い亀汁をすすることになっていただろう。あぶな...
誰が為に亀は採る
- 2020/04/28
- 11:57

昨年は若干乱獲気味だった為、個体数回復を図るべく、今年は控えめにしようと思っていたが、コロナ騒動という不確定要素によってそうも行かなくなって来たので、昨夜、今年の亀始めに行って来た。一般にスッポン釣りのシーズンは、5月から10月あたりとされていて、要するに年の半分くらいが天然スッポンを楽しめる訳だが、昨年、試しに4月半ばに行ってみたところ3匹釣り上げる事が出来て、少し早くても大丈夫な事が判った。し...
『金剛山の植物』近畿植物同好会編
- 2020/04/04
- 16:03

『金剛山の植物』近畿植物同好会編(2020年発行)近畿植物同好会の創立90周年記念事業として刊行された『金剛山の植物』が手元に届いた。前回の創立六十周年記念出版の桑島目録以来実に30年ぶりの一大事業である(近刊では9年前に物故された清水千尋先生の御遺族の寄付金による出版物・清水目録などがあり、本書の刊行にもこの寄付金があてられている)。10年をかけて府下最高峰の金剛山を調査した結果を纏めた、新しいAPG分類体系...
里中長治先生のこと
- 2020/04/01
- 18:34
先日届いた近植会報No130で、終身会員の里中長治先生が昨年2月に逝去されていた事を知った。驚いたと言えば嘘になる。むしろ、会報が届いて目を通す度、お名前が何処にも見当たらないのを確認して安堵するというのが毎年の事になっていたからだ。「ちょーやん」の愛称で親しまれた此の先生とお会いしたのは、6~7年前のことであったろうか。その頃は、異常な情熱をもって取り組んでいた生薬探偵の最盛期で、岬町近辺の海岸に自生...
四度目のゴキ揚げ~生薬探偵の禁断症状~
- 2020/03/29
- 09:26

ゴキブリという生き物を人は余り好まない、否、相当な拒絶反応を示す人さえ少なくないが、一度食べると病みつきになる尋常一様でない美味であるというのは、食べた事のない人には想像も出来ないだろう。生薬探偵は過去3度素揚げにして食べているが、直近の忘年会では、寒空の下で揚げたのが災いして、揚げた先から冷めてしまい、あまり良い出来栄えでなかった。これは食材のせいではなく、調理環境のしからしむるところである。つ...
春先の薬用植物~生薬探偵の早春~
- 2020/03/26
- 18:38

先日、鍼灸家の阿野先生を案内して一年ぶりに早春の生薬探偵を行ってきた。阿野先生の師匠をご案内したのはちょうど一年前のこと。山葵今年も一応見られはしたが、昨年と比べてかなり数が少ない印象。探偵稼業の初期は、この手の葉はフキだかノブキだか、どれも同じように見えたものだ。ナマで齧るとピリリと辛く、胃がおかしくなる。アミガサユリ道路添いに、栽培の逸出と思われるアミガサユリがズラリと並んで毒々しい花を咲かせ...
自販機発見~生薬探偵の買い食い~
- 2020/02/04
- 18:03

市内を徘徊中に、イカした自販機を発見!これぞ今のトレンド!十種類のラインナップはどれもお高い!残念ながら「お得感0%パック」は売り切れ!迷った末に地獄のスーパーワームを購入!タイ産とのこと缶ジュースのような重さがないので、けったいな重りが2本一緒に出てきました。整骨院がやっている自販機らしく、中には施術の割引券が!楽しみです。カサはあんま無いな~~悪くはないですが、お値段を考えますと、爬虫類カフェ...