モンタナ・ジョーンズ
- 2020/08/07
- 19:23

『聊斎志異』から脱線が始まり、だんだん我が蒼流庵随想が映画ブログと化して来た為、この辺りで軌道修正を図るつもりでいるが、最後に映画ネタの番外編として、庵主の大好きなアニメ『モンタナ・ジョーンズ』を取り上げる事とする。1994年4月より一年間、NHK総合にて放送された全52話のアニメシリーズであるが、何故これを映画ネタとして取り上げるかと言えば、各話タイトルが、すべて名画のパロディになっているからで、それも子...
眠れぬ夜のために~邦画編~
- 2020/08/04
- 18:50

邦画はそもそもあまり面白いと思うものがなく、それは多くの人が感じているようにハリウッドとは製作費の桁が違い過ぎる事を反映しての水準の低さが主要な原因であると観て大過なかろう。従って鑑賞数はごく僅かに過ぎず、よく知られた名画とされる作品でも未視聴のものが随分多いが、観る気がしないものを我慢して観るくらいなら何か他の事に時間を使いたいので、その数少ない視聴邦画から、印象に残ったものを若干挙げさせてもら...
眠れぬ夜のために~洋画編~
- 2020/08/01
- 19:16

2010年代の初頭から半ばにかけてのこと、必要に迫られて一日中活字と格闘する日々を過ごさざるを得なかった時期があり、夕食を済ませた頃には疲労困憊、本を開く気力も失せているという状況が長く続いた。かといって生来の不眠症、布団に潜り込んでも無駄な時間を過ごすばかりと、就寝前の2時間をDVDの鑑賞に費やして名画を楽しむという作戦に出る事にした。その頃、まだTSUTAYAは旧作100円になっていなかったが、岸和田の荒木町で...
あの人は今~懐かしのアクション俳優~
- 2020/07/29
- 19:54

今youtbeで主として80年代の香港クズ映画の数々を視聴してみると、最近ではさっぱり見かけない演員たちが沢山出て来て面白い。「あの人は今」などといってアイドルの成れの果てを覗き見る下品な番組を好むのは我が同胞に限った事なのか、それとも中国でも同じく品性劣悪なる同じような番組が製作されているのか、庵主は甚だ不案内であるけれど、懐かしのアクション俳優たちの其の後の消息はファンの一人として気にならない事もな...
懐かしの香港映画たち
- 2020/07/25
- 12:55

『チャイニーズ・ゴースト・ストーリー』に限らず、80年代は主体的な映画視聴の殆どを香港映画が占めていたように記憶している。今はゲオもツタヤも旧作100円だが、この頃は300~400円くらいしていただろうか。当時は別段それを高いとも思わなかったが、今からみれば考えられない値段だ。沁みついてしまった貧乏臭いデフレマインドが恐ろしい。一番よく観たのは、『霊幻道士』の一作目(1986)だろうか。これはもう50回やそこ...
倩女幽魂
- 2020/07/22
- 18:32

『聊斎志異』への言及ついでに、其の中の一説「聶小倩」を原作とした或る映画について触れておきたい。言わずと知れた『倩女幽魂』、我が国では『チャイニーズ・ゴースト・ストーリー』の名で知られる香港映画だ。集金人として糊口をしのぐ貧乏書生が郭北県の荒れ寺・蘭若寺で出会って女幽霊と恋に落ちる物語で、そこに、同寺に巣食う老木の妖怪との闘いが絡めて描かれるものだが、実のところ原作に目を通していないので、どの程度...
奇人たちの晩餐会
- 2019/02/16
- 13:50

コメディ映画というのは余り観ないクチだが、フランシス・ヴェベール(1937~)の『奇人たちの晩餐会』は、割に好きな映画の一つで、手元にDVDがあるから何度か観返している。1998年のセザール賞で脚本賞、主演男優賞、主演女優賞を受賞したというから、評価の高い作品であることが窺われよう。最初は地上波の深夜放送で視聴して、たぶん2001年か2002年頃だったか。2010年に『奇人たちの晩餐会 USA』というリメイク作品が作られて...