第三回金匱植物同好会
- 2019/10/28
- 19:42

日曜は、金匱植物同好会の第三回観察会で生駒近郊の里山を散策。石切駅にて待ち合わせ、総勢7名で最初のターゲットを探す。まずは、大阪では比較的レアなツルドクダミを観察この場所は六年ぶりなのだが、イノシシが掘り返しているのか個体数が減少している感じだ。ただ、所詮は帰化植物なので、薬用部位である塊茎を観察することに。生薬探偵が以前掘ってみたのは5月のことで、かなり頼もしい塊茎だったのだが、今回はほっそりとし...
漢方の平和
- 2019/10/24
- 18:28

少し前のこと、千日前をブラブラしていて、“漢方の平和”という看板が目に留まった。朝方で店舗は閉まっていたが、平和薬局という漢方薬局の看板らしい。東京にある根本幸夫先生の漢方薬局は平和堂というそうだが、そことは関係なさそうである。ところで、平和といえば、今年のノーベル平和賞は、候補として取りざたされたスウェーデンのえらく面相の宜しくないおねぇちゃんではなく、エチオピアのおじさんが受賞することになったが...
整形外科の先駆・各務文献先生報恩供養
- 2019/10/20
- 23:25

今日は、我が国整形外科学のパイオニアである各務文献先生の法要で、夕陽丘の浄春寺へ。昨年の10月14日が、ちょうど文献先生の二百回忌に当たっているということで、大阪の整形外科医の有志と共に、庵主も実行委員として参加させて頂き、黒御影製の立派な顕彰碑を山門脇に建立させて頂いてから、早一年になる。今年は14日が祭日であった為、命日に開催する事も検討されはしたのだが、連休は参加が難しくなる方も出てくる事が予想さ...
『伊吹山 花のガイドブック』加藤久幸著
- 2019/10/18
- 18:04

『伊吹山 花のガイドブック』加藤久幸著(2008年刊)今回、埼玉漢方特別講座で伊吹山を案内してくださり、また特別講演もお引き受けくださった加藤久幸先生が2008年に出された『伊吹山 花のガイドブック』は、伊吹山に自生する草花の代表的なものを手軽に知りたい人に便利な本である。ポケットサイズでフルカラー、寝転んで読むにもちょうど良い。勿論、膨大な伊吹山の自生植物を全て網羅している筈はないし、ごく一部が収載されて...
第38回埼玉漢方特別講座③
- 2019/10/17
- 18:57

翌朝からの埼玉漢方特別講座一発目は蒼流庵主人による「生薬探偵の生還」。本当は、発表なしの聴講オンリー参加を希望していたのだが、直前に引っ繰り返されてしまい、無理矢理、演壇に立たされる羽目に。新しいネタを仕込む余裕は全く無かったので、仕方なく昨年京大で発表した「生薬探偵の冒険」に少々手を加えて話す事にした。自分ルールで、同じ内容の再演はやらない事にしているのだが、こんな土壇場では如何ともしがたいし、...
第38回埼玉漢方特別講座②
- 2019/10/16
- 18:07

伊吹山から下山の後、合宿会場である長浜のホテル&リゾーツ長浜へ向かう。秩父の大友先生らは台風による交通事情のせいで、3時過ぎ着という中途半端な到着となってしまい、伊吹山参戦は諦めて、先にホテル入りされていた。通常は、翌朝から研究発表が行われるのだが、今回は特別講演として、伊吹山散策の興奮冷めやらぬ内にと、加藤先生には夕食前に伊吹山の薬草についてお話くださるよう依頼してあったので、一コマ特別枠を設け...
第38回埼玉漢方特別講座①
- 2019/10/15
- 19:25

日月と、おけらの合宿である埼玉漢方特別講座に参加して来た。メンバーが関東在住である為、例年、西はせいぜい長野くらいで、栃木や福島といった場所で開催される事が多く、庵主は中々参加できずに居たのだが、今年、おけらの会で司会をされている向川先生が大阪に引っ越された事もあり、初の関西開催企画が持ち上がり、どうせなら薬草の宝庫たる伊吹山で、という話になった。10月は学会ラッシュである事もあって、いつもの11月に...
ブログ開設六周年
- 2019/10/09
- 19:52
今日で蒼流庵随想開設より丸六年、度重なる盗作被害には心底うんざりさせられるが、とりあえず大台の10年まで半分を越すことが出来た。一時期は閉鎖も考えたし、グーグルさんのアルゴリズム改悪で夏以降アクセス数は激減、加えてブログという発信形態も既に時代遅れのものとなっている事を痛感する日々であるが、正直なところ新規読者の獲得などに余り興味はないし、何かしら値打ちを感じてくれる方だけ読者になってくださればそれ...
漢方治療研究会へ
- 2019/10/06
- 21:03

今日は、梅田で開催された第29回漢方治療研究会へ。授賞式に出席する為に遠征したのは福島会場の時で、二年前のことだ。正直なところ症例発表には全く興味がないのだが、次に大阪で開催するのは恐らく十年後くらいだろうから、普段会えないような人に会う機会でもあるしと、苦手な早起きを頑張って参戦した次第。全体に、大御所格の出席率が福島の時より低く、質疑応答の白熱ぶりも今一つだった気がするが、前回が白熱し過ぎたのか...
一年ぶりのサルナシ採取~生薬探偵の引率~
- 2019/10/03
- 18:53

この数年、秋にサルナシ採取を行うのが恒例となっているが、自分もサルナシちゃんを採ってみたいという人が居たので、ご案内することになった。あまり、人に見られたくないのと、車の空いているうちに行きたいのとで、毎度深夜に車を走らせ、早朝から始めるのだが、今回は早く着きすぎてしまい、ようやく空が明るみ始めた時刻から開始。暗いね、やっぱり。サルナシちゃんは蔓植物で他の樹木に巻きつく形で上に伸びる為、採取にはよ...
楽しい栞作り~生薬探偵のクラフト~
- 2019/10/01
- 18:01

女子力高めの蒼流庵主人は、秋になると時々生薬の基原植物を用いた栞作りを楽しんでいる。とはいえ、満足の行く栞はそう簡単に出来るものではない。生薬の薬用部位は大抵植物の地下部である為、押し花のように平らにすることが出来ず、たとえ地上部が使用部位であったとしても、かなり小型のものでないと、そもそも栞の台紙に乗ってくれないからだ。加えて、そこそこの希少度も必要で、今さら蒲公英(タンポポ)の押し花というので...