易者のイメージ
- 2021/04/28
- 18:03

先日、何の気なしに“易者”をキーワードに画像検索をかけてみて驚いた。検索結果の上位を占めるのは御覧の通りで、妖怪人間ベムのような人間離れした妙なものばかりズラリと並んでいるのだが、これは『月刊コンプエース』2012年12月号~2017年9月号に連載された「東方鈴奈庵 ~ Forbidden Scrollery」なる漫画作品に登場するキャラクターであるらしい。容貌が人間離れしているのは、この漫画が妖怪モノである為のようだが、最近は街...
アクセスカウンター復活
- 2021/04/25
- 11:05

かれこれ一年ほど前からだろうか、いつの間にやらトップページ下部右下にあったアクセスカウンターが雲隠れしてしまって難儀していた。もはや絶滅危惧1類に分類しても良いようなキリ番企画を飽きもせずやり続けて来たけれど、カウンター失踪により99999のキリ番も大台10万も何ら催せなかったのは痛恨の極み。恐らく、設定をちょちょいとイジればすぐに復活するのではと思われたが、下手に手を出して修復不能の事態に陥るのが...
紙は偉大なり
- 2021/04/22
- 18:39
支那文化に於ける飛躍的発展の契機となった最大の事件は恐らくは紙の発明であろう。竹簡のように嵩張るものは大量の文字を記録するのに適さず、さりとて絹帛ではあまりに高価で利用可能な人も限られようし、また大量消費も容易でない。そこに紙が登場して、初めてその恩恵に預かる人が爆発的に増えた事で教育の普及現象が引き起こされる事となった。長らく支那に於ける紙の発明者は後漢の宦官・蔡倫だとされていて、和帝(在位88~...
文明の利器
- 2021/04/19
- 20:20
竹簡周易をしげしげ眺めていると、我々が当たり前のように日々使用している紙とペンが如何に有難いものかを痛感せざるを得ない。いま私たちは図書館の架蔵資料など1枚十円で苦も無くコピーして持ち帰るけれど、印刷技術の興る遥か以前に竹簡が書物の標準であった時代に(もっとも竹簡竹簡と言って我々は竹ばかり思い浮かべるけれど簡牘簡策の素材を必ずしも竹が独占していた訳ではなく、辺境の地では竹を産しない為に他の材料が使...
反復は学習の母
- 2021/04/16
- 18:11
その昔、サジェストペディアに代表される加速学習法に強い関心を寄せていた時期があって、当時関連する書籍を随分読んだものだが、どの本だったかは忘却の彼方であるものの、其の中で「反復は学習の母」という言葉を知った。今調べてみると、残念ながら出典を詳らかには出来なかったが、どうもラテン語の格言の一つであるらしい。東洋の「韋編三たび絶つ」と少々ニュアンスは異なるけれど、何れも学問学習の基本が繰り返しにある事...
五車の書
- 2021/04/13
- 18:26
『荘子』天下篇に“恵施多方其書五車(恵施は多方にして、其の書は五車)”という文が見えていて、戦国時代の恵施という人は多芸多才で其の蔵書は車五台分もの量があったというのだが、蔵書の多い事を「五車」と表現するのは此の逸話を出典としている。もっとも此の「車」というのがトラックの類である筈はないから、案外手押し車やリヤカー程度のチャチなものかもしれないし、馬車としたところで、五台分の蔵書など今の我々から見れ...
韋編三たび絶つ
- 2021/04/10
- 10:06

“韋編三絶”という人口に膾炙した四字熟語が『易』と関係する事を知らぬ者は、我が蒼流庵随想の読者諸氏の中に一人も居るまいが、敢えて贅言を弄さば、此の語は『史記』孔子世家を出典とする逸話に由来し、「韋」はなめし革、「韋編」とはなめし革の紐でからげて綴じた竹簡を指しており、孔子が晩年に『易』を好んで繰り返し繰り返し熟読した為、竹簡の紐が三回も切れてしまったことから、書物を熟読するという意味で用いられる。と...
周易竹簡をゲット
- 2021/04/07
- 18:30

『図解周易大全』を購入しようと少し探してみたのだが、残念ながらメルカリに他の出物は無さそうで、普段利用している中国書籍の輸入販売店や古書サイトにも生憎購入可能な商品が見当たらなかった為、久しぶりに上海学術書店のお世話になる事にした。10年前は毎月何万円もここに落としていたが、この数年は年に一度利用するかどうかという程度。学習意欲の低下甚だしいと言う他ない。そこで、今回は取り寄せのついでにイマモンでは...
『図解周易大全』賀華章著
- 2021/04/04
- 10:14

『図解周易大全』賀華章著“爻辞の風景”に言及したついでに其の物ズバリの書物を紹介しておきたい。普段あまり易に関しては中国の出版物にアンテナを張っていないのだが、先日易学講座の受講者氏がメルカリで面白い本を買ったというので見せてもらったのが今回の『図解周易大全』である。確かに此の本は色々な意味で“面白い”。特徴は384爻全てがイラスト化されている事で、これが初学者の理解を助けてくれるというのがウリのようだ...
爻辞の風景
- 2021/04/01
- 18:21
月曜日に第十二回の蒼流庵易学講座を終えて、気が付けばとうとう序卦40番目の雷水解まで読み進めて来た。最後の火水未済まであと六回を残すのみで、恐らくここからはあっという間だろう。それにしても、何度か予習して本番に臨んでいるが、その度に卦爻のイメージというのが幾らか新たになるのは面白いし、有難い。特に爻辞を読んでいて、過去に行った占断、それは恐ろしい程の的中を見て深く記憶に刻まれたものと、或いは其の逆に...