医学の跡をたづねて②
- 2023/05/28
- 10:18

クリックすると拡大これだけ古い連載だと、既訪の医史跡の記事であっても周辺の風景が全く違っている為、それだけでも値打ちがある。連載第五回では堺が取り上げられており、以前拙ブログでも取り上げた契沖の碑も出ているが、右頁中段の竹田薬師院家の床の間など、今も此の状態で保持されているのだろうか。また、左頁には行基菩薩生誕地と伝わる西区の家原寺が大きく写っているが、実はここは庵主が幼少時よく遊んだ場所で、門の...
医学の跡をたづねて①
- 2023/05/24
- 18:01

録画受講組のYさんが古書市で発掘されたという二冊の古アルバムを送ってくださったのは一月のことであるが、市でアルバムなど視界に入ったところで手に取ったことさえ無い自分はビブリオマニアの貪欲さ(?)にほとほと関心させられたし、一度も直接にはお会いしたことのない小生の如き者に、かかる心遣いを見せて下さるYさんの御人柄にもいつも感じ入っている。都立荒川産院の院長だった外川清彦なる医師が、趣味でシコシコ貼り付...
せっかち
- 2023/05/21
- 08:54

進行ペースが速きに過ぎるという御声もチラホラ聞こえる蒼流庵易学講座だが、せっかちなのは性分らしく、これ以上にはペースを落とせそうにない。そんな庵主にピッタリと思われたのか、録画受講組のO先生よりGWに大神神社参拝のついでに求めたという今西酒造の純米酒「せっかち」を御恵送頂いた。最近でこそ大阪でも買える御店が増えたけれど、10年ほど前は特約店も未だ少なくて、奈良に出たついでに天理の酒屋で購入して帰るのを...
スキャナーズ
- 2023/05/18
- 18:42

先日、浩気堂々主 坂本浩司先生より、富士通の非接触読み込みスキャナー「ScanSnap SV600」を御恵送頂いた。バラして自炊するのに抵抗のある大事な本を電子化する為に購入されたとのことだが、一度使ったきりで、埃をかぶってしまっていたのだという。これまで電子化と言えば、プリンターの附属機能を使うくらいがせいぜいで、B4サイズ以上の資料を取り込む必要が生じた場合のみ、USB持参でコンビニに駆け込んでいたが、これで大判...
占の記録
- 2023/05/15
- 18:46
オンライン講座の受講者諸氏には、修了までの2年間、気乗りせずとも学習の一環として実占を習慣付けるよう御願いしているが(希望者には蓍策を入門記念に進呈したが、扱いが難しいなら賽で結構)、忘れないようにして欲しいのは必ず記録を取ることである。「得卦は忘れてしまったんですが」と前置きして質問を繰り出されても答えようがない訳だが、初心者にこういう事例が屡々見られるようだ。と言っても、かくいう私も初めは何も...
沢水困と山水蒙と水地比と
- 2023/05/12
- 22:34
教育そのものズバリの卦と言えば、それは矢張り山水蒙ということになろうが、オンライン講座開催から一年を経て思うのは、寧ろ水地比や沢水困を想起することが少なくないようだ。内外どちらかに坎水を含む辺りにも人に物を教えるということの困難を表しているような気がする。水地比というのは孰れかと言えば吉卦に属する大成卦の一つだが、実際には中々にしんどいことが多い運気の只中に居る場合があって、唯一の陽爻である九五は...
生薬探偵飛鳥之旅
- 2023/05/10
- 23:54

今日は七年ぶりに大宇陀のカザグルマ自生地へ。前回の探訪時は少し花期を過ぎてしまっていて、ヘタった個体しか撮影出来なかった為、万全を期して臨んだが、ここで思わぬトラブルが発生、土地の所有者が農繁期で外出されていて立ち入りの許可が得られず、仕方なくフェンス越しに外から探すことに。結局、外から覗き見られるのは一個体のみで、それもかなり距離があって望遠で何とか撮影を試みるも鑑賞に堪える写真は撮影出来ず。薬...
禹餘粮を現金採集
- 2023/05/06
- 10:57

先日、六年ぶりに西日本最大のミネラルショーである石ふしぎ大発見展に行って来た。気軽に人を誘って出かけたものの、いつの間にか入場料を700円も取ることになっていたらしく、タダのものが700円では途端に行く気が失せるのは小市民の悲しい性という他ないが、初日は長蛇の列で入場まで10分以上かかったのは、来場者の石ならぬ意志の強固を感じさせてあまりある。年々国産の標本を販売する出展者が減少して、魅力の乏しい催しにな...
一年ぶりの白頭翁
- 2023/05/03
- 18:54

オキナグサ(2023年5月3日/兵庫県養父市)生薬探偵見習を同伴して一年ぶりに養父市のオキナグサ自生地へ。昨年、4月の暮れに訪れた時はまだ咲き始めであったが、今回は大半が既に綿毛になってしまっていた。春の訪れがいつになく早く感じられたが、其の後また寒気の戻りが見られて寒い日が続いたので、これが花期にどう作用するか、判断が付きかねたものの、どうやら少し早まったようだ。初訪時には全く気が付かなかったのだが道端...
大深当帰粉砕!
- 2023/05/01
- 10:54

一昨年、易学を個人教授した獣医師の女性から、立派な大深当帰を頂戴した。仏道修行をなさっているのが現在の大深当帰の生産地である高野町富貴の寺院とのこと。流石に11年前農家の人にタダでもらったものとは雲泥の差!取り敢えず、煮だしやすいように細かくしてみる。側根は剪定鋏で何とかなったが、ブッとい主根は鋏では如何ともし難く、引廻しノコで細断を試みたものの上手く行かず、思案した結果、金槌と鑿で砕いて行くことに...