香月牛山~楽しいイエマイル~
- 2018/02/10
- 13:49
『良医名鑑』(『京都の医学史:資料編』より)
古方派の台頭以前、我が国の医学の主流が後世方、つまり曲直瀬流であったことは論を俟たぬが、昨今、後世方医の書物はあまり読まれることはなく、それは始祖たる曲直瀬道三といえども例外ではないようだ。
そんな中、今日でも割に人気があってよく読まれているのが、香月牛山の書物で、愛読書に『牛山活套』『婦人壽草』などを挙げる人は少なくないらしい。
牛山と言えば、福岡に生まれて福岡に没した人であるが、京都に十七年居住して医業を行っており、其の所在は『良医名鑑』に、「高倉通押小路上ル東側」とある。
なお、『平安人物志』文政五年版には、同じ通りを示す「高倉二条南」に、猪飼敬所の名があり、嘉永五年版には、国学者・大国隆正(1793~1871)の名も見えている。
右が東側
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