蒼流庵 in 京都大学
- 2018/02/13
- 18:36
日曜日、京都大学人文科学研究所で開かれた汎アジア科学文化論の研究会にて、「生薬探偵の冒険」と題して発表させて頂いた。
昨年10月にさる団体より学術奨励賞を頂いたのだが、11月にオケラの会に参加された武田時昌教授が受賞を知り、その記念講演という形で、研究会での発表を提案して下さったのである。
京大人文研の研究会には、前の東アジア伝統医療文化研究会の時から参加させて頂いていて、ちょうど今月で丸三年になる。
三年間、隅で縮こまっているだけだったが、突如降ってわいたような話で、てんやわんや。
なにせ、人前でしゃべるのも三年前の安藤昌益以来だ。
テーマはなんでも良いと言って頂いたので、2012年から取り組んでいる大阪府下の自生生薬調査および其処に至る経緯やら雑感やらを切り貼りして一時間お茶を濁そうという作戦を立てた。
小心者につき、朝から牛黄清心丸を服用して、発表に臨む。
普段、研究会は第一日曜日にあるのだが、今回は会場の都合で第二日曜日に変更となった為、参加者もやや少なめ。
無学をさらして恥をかくには打って付けの日取りかもしれない。
普段の心がけが良いと天の助けがあるというもの。
幸い、発表は滞りなく終わり、何人かの参会者よりご質問も頂いた(これが0だと流石に空しいのよネン)。
発表の初めに、我が粟島行春師のことを簡単にご紹介したのだが、驚いたことに、参会者の中に二人、生前の粟島師を知る方がおられた(一人は中国の方で、北京の中医薬大を訪問した際に何度か会われたといい、もうお一方は、岐阜の博物館の元学芸員の先生で、毎年バスツアーで研修会をやっていた時代に、何度も会われたそうだ)。
母君が廬山にある植物園で働いておられたという現在博士課程在籍中の女性からもご質問があったが、来日四年にして殆ど日本人と変わらないレベルの日本語で驚かされた。
さすが京大生、おつむの出来がそこらの奴らとは違うのかしら。
そういえば、アグネスチャンもオスマンサンコンも、あれだけ長く日本に居るのに、日本語は極めてたどたどしい。
どんなものも長くやってりゃモノになるってもんでもないわよね。
閉会後は、近くの中華料理店にて懇親会。
このお店は二回目なのだが、なんとも下品な味がしてそれがまた堪らなく癖になるお味で、結構気に入っていたりする。
宴たけなわのドサクサに紛れて、持参した『易のニューサイエンス』にサインを頂く。
武田教授が若き日に訳出されたもの。
サインは“武”“田”“時”“昌”らしいのだが、よく判らない。
生活に困ったら、即決価格五万円でヤフオクに出品するかもしれない。
そん時は皆様ご入札をお願い致しますm(_ _)m
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