沢漆を求めて~生薬探偵の冒険~
- 2018/04/25
- 18:57
ノウルシ(2014年4月25日/大阪府三島)
トウダイグサ科の生薬と言えば、吉益東洞が好んで用いた巴豆など其の代表格であろうが、同科には毒性の強い植物が多く、日本では法的に使用出来ないこともあって、我が国の漢方家には馴染みのないものが多い。
沢漆などもその一つであるが、仲景方では、『金匱要略』の中に、沢漆湯というのがある。
基原には、ノウルシやトウダイグサが当てられているが、どちらも園芸用に採取されるという訳でもないのに、意外に目にする機会の少ない植物で、やや希少の部類に入るかもしれない。
トウダイグサ(2014年5月3日/兵庫県川辺郡)
トウダイグサは和泉市の方で見かけたという人に教えてもらい、二度ほど探しに出かけたが、結局見つけられず、出会えたのは兵庫県で、ここでは田圃の畔に群落を形成していた。
なんとも毒々しい姿をしている。
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