藁本を求めて~生薬探偵の冒険~
- 2018/04/27
- 18:16
ヤブニンジン(2014年4月27日/大阪府貝塚市)
『神農本草経』中品の部に収載される藁本は、頭痛などによく用いられる薬物で、セリ科のLigusticum sinenseの根茎が当てられているが、これは日本には産せず、代わりに、同じくセリ科のヤブニンジンやカサモチが和藁本の名で用いられて来た。
少し前までは国産の和藁本も流通していたらしいが、昨今見かけなくなったようだ。
ヤブニンジンは割に山野で見かけるが、カサモチは非常に少なく、私は吉野山で一度見たきりである。
カサモチ(2016年11月3日/奈良県吉野郡)
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