大豆黄巻を求めて~生薬探偵の冒険~
- 2018/04/29
- 08:26
ハマエンドウ(2014年4月27日/大阪府岬町)
大豆黄巻は、『神農本草経』中品に収載され、仲景方では『金匱要略』の薯蕷丸に用いられている。
通常は大豆のモヤシを乾燥させたものを指すが、赤松和漢薬によると、朝鮮ではハマエンドウのモヤシを当てるという。
ハマエンドウは数こそ少ないが、大阪でも海岸部に自生を見ることが出来る。
大豆の原種であるツルマメも淀川などで普通に観察出来るので、いずれにせよ大豆黄巻は大阪に産する生薬としてカウントしても差し支えないようだ。
そういえば、かつて“人間ブルドーザー”の異名をとった大阪古生物学界の重鎮・高城苗男氏の本業はモヤシ屋さんだったそうな。
スポンサーサイト