淫羊藿を求めて~生薬探偵の冒険~
- 2018/04/30
- 10:58
イカリソウ(2017年4月30日/奈良県御所市)
淫羊藿は命門を補う要薬で、中国ではメギ科ホザキノイカリソウやシロバナイカリソウを当てるといい、使用処方としては二仙湯などが有名であるが、薬用養命酒にも入っている。
要は精力剤の類で、羊がこれを食べてギンギンになったところからこの名があるという。
広末涼子ちゃんの写真集さえあれば、こんなものは必要なさそうに思うが、それでも駄目になったらこういう生薬の力を借りなければならないのかもしれぬ。
奈良県御所市で見られるのは、キバナイカリソウで、朝鮮ではこの種を当てるらしいが、中国産にもキバナイカリソウ由来の淫羊藿があるらしい。
御所産は、キバナという割に花が黄色には見えないが、分類上はキバナで良いそうだ。
2017年5月9日/福島県河沼郡柳津町
昨年、福島は柳津の山中を散策した際にも、イカリソウの群落に出会ったが、東北のものは花も葉もこちらのそれよりずっと大きかった。
なんという種類か知らないが、葉もやや丸みを帯びているようだ。
イカリソウの側葉は非対称で、少しシュウカイドウに似た雰囲気がある。
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