鹿蹄草を求めて~生薬探偵の冒険~
- 2018/05/28
- 18:17
イチヤクソウ(2016年5月27日/奈良県某所)
何とはなしに、イチヤクソウは日本の民間薬であるように思っていたが、『本草綱目』草部に収載されており、浙江省や安徽省あたりで多く採取されていて、中薬として広く認識されているものらしい。
もっとも、有名処方ではこれを用いるものなく、使用法は単味が中心で、やはり民間薬的なニュアンスはあるようだ。
大阪でも時折見かけるが、鹿の食害を受けるので全国的には数が減っているものと思われる。
この鹿蹄草、被写体としては中々厄介で、出会う度に撮影しているが、満足な写真が撮れた試しがない。
上掲の写真は、天麻調査の折、同行者が見つけたもので(庵主は鹿蹄草を見つけるのが苦手で、大抵同行者が先に見つけてしまう。単独調査で見つけたのは後にも先にも一度きりだ)、手持ちの写真の中では一番マシなものである。
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