冬虫夏草を求めて③~生薬探偵の冒険~
- 2018/06/27
- 18:22
オオセミタケ(2014年5月6日/高槻市某所)
坂根先生が発見して新種記載されたシネンシストウチュウカソウ(※マジモンの冬虫夏草のこと)の近縁2種はどちらもそれほど発生数が多くない為、薬用とするほどの量を確保出来ないらしく、実際に使うなら、大阪ではGWの頃、杉林の林床下で、ヒグラシの幼虫から発生するオオセミタケが適当であるという。
これを薬酒にしたものを用いると、或る種の癌に著効を示す場合があるということだ(効くor効かないが極めてはっきりしており、効く人には相当に手ごたえがあるという)。
4年前、先生がフィールドとされている場所を数か所ご案内頂き、オオセミタケを実際に観察採取する機会を得た。
豊作の年(隔年毎に豊作と不作を繰り返すらしい)は、1シーズンで100個くらい採取出来るらしいが、残念ながら2014年は超不作で、数える程しか採取出来なかった。
ちょっとモヤシのような印象を受けるオオセミタケ
ツブノセミタケと違って、採取は割に楽だが、地上部はそこそこ長いので、迫力も中々のもの。
かっちょいいゼ!
誰がどう見てもセミから生えた冬虫夏草だ。
タンポタケは、地中に発生するツチダンゴの子実体に寄生するもので、下見時に坂根先生が見つけて印を付けて下さっていたから良かったが、自分では到底探し出せそうにない。
地上部の形はオオセミタケにも似ているが、色が黒ずんでいるようだ。
ズルムケチ○コ風のハナヤスリタケ
本種も、ツチダンゴに寄生するタイプの冬虫夏草。
スポンサーサイト