瞿麦を求めて~生薬探偵の冒険~
- 2018/07/01
- 18:08
カワラナデシコ(2013年7月2日/木津川)
冷房が必要になってくるこの暑苦しい季節、日射病覚悟で川原や草原を散策すると、淡紅色の美しい花を咲かせたカワラナデシコに出逢うことが出来る。
『神農本草経』では中品の部に記載され、仲景方では『金匱要略』の栝呂瞿麦丸と別甲煎丸に用いられている。
全草を乾燥させて用いるが、我が国では“瞿麦子”と称して種子を用いることが多いようだ。
容易に出逢うことの出来る在来種で、これほど美しい花を咲かせるものは他に無いのではと個人的には思っている。
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