木防已を求めて~生薬探偵の冒険~
- 2018/07/16
- 10:01
アオツヅラフジ(2013年10月12日/大阪府岬町)
防已の基原であるオオツヅラフジが比較的珍しいのに比べて、木防已の基原であるアオツヅラフジは、そこら中で目にすることが出来る。
深山幽谷に分け入らずとも、街中を10分も散歩すれば、容易く見つけることが出来る普通種だ。
街中で簡単に観察出来る張仲景使用薬物としては、葛根・木防已・艾葉・山薬(長芋)が、四天王といったところだろう。
木防已や青木香(ウマノスズクサ)には、アリストロキア酸という腎毒性の成分が含まれており、1990年代に健康被害が報告されて大きな問題となった為、アリストロキア酸含有の生薬は国内で流通しなくなってしまった。
なお、エキス剤の木防已湯は、アリストロキア酸による中毒を避けるため、実際には木防已ではなく防已が使用されている。
掘ってみた
予想以上に長くて、結局、最後は引きちぎってしまったが、それでもこの長さだ。
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