蒴藿を求めて~生薬探偵の冒険~
- 2018/07/30
- 18:15
ソクズ(2013年7月30日/大阪府南河内)
『金匱要略』に金瘡の薬方として王不留行散という散剤が記載されているが、方中に用いられている蒴藿細葉は、レンプクソウ科ニワトコ属ソクズの葉で、仲景方では王不留行散にしか使用されていない。
接骨木の名で民間薬として用いられるニワトコに似ているとして、クサニワトコの別名があるが、ニワトコは木本であり、クサニワトコはその名の通り草本である。
それ程珍しい植物ではなく、山中よりも里山のような人気のあるところに多い気がする。
行血消瘀の効があるというが、あまり使用されていないところを見ると、効果の程はパッとしないのだろうか。
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