半辺蓮を求めて~生薬探偵の冒険~
- 2018/08/25
- 18:36
ミゾカクシ(2013年8月26日/堺市南区)
半辺蓮は、キキョウ科ミゾカクシの全草を乾燥させたもので、先のタカサブロウと共に、この時期、田圃を散策すると比較的容易に見つけることが出来る。
畔に筵を敷いたように沢山生えることから、アゼムシロの別名があるが、今のところ此の別名に相応しいような産状にお目にかかったことはない。
清熱解毒、利水消腫の効があり、毒蛇の咬傷などにも用いるというが、本当に効くのだろうか。
白花蛇舌草などと共に、昨今、抗癌生薬としての需要もあるそうで、中国ではジワジワ価格が上がっているそうだが、日本では誰も採らないので、水田付近には幾らでも見られる。
ただし、ロベリンという毒を含んでおり、誤食すると、死に至る危険性もあるので、注意が必要。
スポンサーサイト