香附子を求めて~生薬探偵の冒険~
- 2018/09/12
- 18:27
ハマスゲ(2013年9月12日/ご近所)
『名医別録』の中品に“沙草”の名で収載される香附子は、カヤツリグサ科ハマスゲの肥大した根茎で、主に理気通経の薬として用いられる。
使用処方としては、『和剤局方』の香蘇散や『万病回春』の香砂六君子湯、『勿誤薬室方函』の女神散などが有名。
また、アーユルヴェーダにおいても重要な薬物として扱われているそうだ。
ハマスゲは、雑草として身近に広く見られ、地上部のある時期なら街中を散歩すれば簡単に見つけることが出来る。
ただ、俗に“すきま植物”と呼ばれる植物群の一つで、アスファルトの隙間などから生え出ていることが多く、薬用部位を堀り採ることの意外に難しい植物だったりする。
スポンサーサイト