藿香を求めて~生薬探偵の冒険~
- 2018/09/13
- 18:06
カワミドリ(2014年9月13日/大阪府奥河内)
祛暑薬として藿香生気散や香砂平胃散などに配合される藿香には、広藿香と呼ばれるシソ科パチョリに由来するものと、土藿香や川藿香と呼ばれるシソ科カワミドリに由来するものとの二種があり、一般には広藿香が広く流通している。
パチョリはインド原産で我が国に自生を見ないが、カワミドリは無いこともない。
ただ、現在は非常に数が少なく、昔は箕面の山中で時折目にすることが出来たそうだが、既に絶滅したのか、昨今目撃を聞かない。
生薬探偵は奥河内以外では見たことがないが、中河内や奈良の都祁村にも自生が僅かに残るという話を耳にしている。
いずれにせよ、見つけられたらラッキーな植物であろう。
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