地楡を求めて~生薬探偵の冒険~
- 2018/09/17
- 10:13
ワレモコウ(2013年9月18日/大阪府中河内)
『神農本草経』に中品として記載される地楡は、バラ科ワレモコウの地下部で、清熱止血の効があり、『聖済総録』の地楡湯や『太平聖恵方』の地楡散などに用いられている。
日本漢方では使われることはあまりないようだ。
七草に数えられている訳ではないが、秋の季節を感じさせる代表的な植物で、変わった格好の深紅の花を咲かせる。
かつては山野で普通に見られたが、最近は見かけることの稀になった植物。
もっとも在来種は程度の差こそあれ、どれも似たような道を辿っているようではあるが。
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