槐実を求めて~生薬探偵の冒険~
- 2018/10/12
- 18:54
エンジュ(2013年10月11日/大阪市中央区)
マメ科エンジュは、『神農本草経』に槐実として記載されるが、樹皮や根、葉なども用いられ、花蕾を“槐花”の名で用いることが多いようだ。
主に止血に用いられるが、痔疾の処方中に使用されることも多い。
使用処方としては、『普済本事方』の槐花散や『和剤局方』の槐角丸、『瘍医大全』の槐枝膏など。
エンジュはもともと日本には自生していない植物であるが、古くから植栽されていて、大阪では松屋町の近くに、樹齢650年という大木がある。
昭和63年(1988)、枯死しかかっていたところを、伝説の樹医・山野忠彦氏(1900~1998)の治療により、再び元気を取り戻して現在に至っている。
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