蔓荊子を求めて~生薬探偵の冒険~
- 2018/10/13
- 17:16
ハマゴウ(2013年10月12日/大阪府泉州)
『神農本草経』に上品として記載される蔓荊子は、シソ科ハマゴウの成熟果実を乾燥させたもの。
辛凉解表の薬物で、主に風熱の病などに用い、使用処方には『証治準縄』の菊花散や『蘭室秘蔵』の蔓荊子湯などがある。
ハマゴウは海岸の砂地に生える海浜植物で、大阪では南部の海岸で何か所か自生しているが、全国的には自然海岸の消滅に伴って自生地が減少傾向にある。
開花期のハマゴウは変わった形をしたブルーの美しい花を咲かせる。
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