各務文献二百回忌法要
- 2018/10/14
- 23:14
浄春寺にて
今日10月14日は、大阪の医家・各務文献(1755~1819)の二百回忌に当たり、墓所のある口縄坂浄春寺にて法要が営まれたので参列して来た。
各務文献は、今日では整骨の先駆として、いずれかと言えば柔道整復師の間で知られているそうであるが、もともとは産科から出発し、のち解剖を重ねて骨関節の運動機能を明らかにするなど、我が国の整形外科医の鼻祖でもあり、かの華岡青洲と同時期に麻酔にも取り組んでいて、今日人口に膾炙している“麻酔”という言葉は、文献が用いた“麻睡散” から来ているようだ。
吹田で開業されている整形外科医で、この数年親しくして頂いている今井秀先生より、200回忌の節目の年に何か顕彰活動をと庵主にお話しがあったのが昨年であったか、今年の初めであったかはっきり覚えていないが、当初、お独りででも命日に参拝して供養をという話だったところが、いつの間にか顕彰碑の建立やら何やら話がどんどん壮大になって行き、微力ながら私もお手伝いをさせて頂くことになったのが4か月ほど前のことであった。
先の木曜に最終の打ち合わせを浄春寺にて行い、今朝はスタッフの一人として9時半に会場入りすることに(法要開始は11時)。
各務文献とその業績について解説される今井秀実行委員長。
奉献文を読み上げる実行委員会代表の前中孝文先生(大阪臨床整形外科医会元会長)
法要後、本堂にて集合写真を撮影する。
25人と一見少な目に見えるが、大阪大学の吉川副学長や大阪医大の小野村名誉教授、阿部名誉教授などなど大物揃い。
また、今回はなにわ大坂をつくった100人で各務文献を担当された川嶋みほ子女史も参列してくださった。
本堂から山門へ移動し、今回の或る種のメインイベントと言ってもいい顕彰碑の除幕式を執り行う。
ジャーン!!
実に立派な顕彰碑で、これだけのものは、少なくとも大阪のこの近辺では一つとして見られないと思う。
やっぱり黒御影というのが良いですな。石材は安価な中国産ではなくインド産の高級品を使用。
続いて墓所へ移動し、皆でお焼香。
最後は近くに在る京懐石 和光庵さんにて懇親会。
ヤクザの会合に見えなくもないが、れっきとしたカタギの整形外科医の集まりなのであります。
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