竜胆を求めて~生薬探偵の冒険~
- 2018/10/18
- 18:07
リンドウ(2013年10月17日/南河内)
『神農本草経』に上品として記載される竜胆は、リンドウ科リンドウの根(基原にはリンドウ属の数種が充てられている)で、肝胆の火を瀉し、下焦の湿熱を除く薬として用いられている。
漢薬名の由来として、『開宝本草』は、葉が竜葵(イヌホオズキ)に似て、胆のような苦味があるからだと言う。
有名な使用処方としては、竜胆瀉肝湯や疎経活血湯、立効散など。
リンドウは花屋でも普通に売られているし、植えられているのもよく見かけるが、野生種は非常に少なくなっており、山の上で目にするものもボランティアが善意で勝手に植栽したものが多いらしく、紛らわしい。
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