淡竹葉を求めて~生薬探偵の冒険~
- 2018/11/03
- 11:17
トウササクサ(2016年11月3日/奈良県吉野)
『神農本草経』に竹葉の原名で中品として記載される淡竹葉は、古くはイネ科マダケ属のハチクの葉であったが、明代以降イネ科ササクサが淡竹葉として用いられるようになり、現在の市場品は基本的にササクサやトウササクサに由来するものである。
淡竹葉は清熱薬で、仲景方では『金匱要略』の竹葉湯と『傷寒論』の竹葉石膏湯の二方に用いられ、後者は白虎湯の変方である。
ササクサは南河内などで目にすることが出来るが、トウササクサは大阪には見られないように思う。
生薬探偵は一昨年吉野で行われた植物観察会に参加した際、一度目にしたのみ。
ここでは、ササクサとトウササクサが混生していた。
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