鶴虱を求めて~生薬探偵の冒険~
- 2018/11/06
- 18:38
ヤブタバコ(2013年9月20日/南河内)
駆虫の要薬とされる鶴虱は、『新修本草』初出の薬物で、当時はキク科シナヨモギの地上部を用いたものらしいが、現在の市場品はキク科ヤブタバコやセリ科ノラニンジン(八百屋で売ってる野菜の人参の野生種)の成熟種子を用いている。
使用処方として『小児薬証直訣』の安虫散や『和剤局方』の化虫丸など。
ヤブタバコは、下部の葉がタバコの葉に似て、薮に生えることに由来する和名というが、私は渓流沿いでばかり見かけるような気がしている。
2013年11月6日
スポンサーサイト