皁莢を求めて~生薬探偵の冒険~
- 2018/11/07
- 23:55
サイカチ(2018年11月7日/奈良県御所市)
『神農本草経』に下品として収載される皁莢は、マメ科トウサイカチの未熟果実で、仲景方では皁莢丸、桂枝去芍薬加皁莢湯の二方に用いられている。
強い去痰作用があって咳喘等に用いられる他、利尿薬などにも用いられるらしい。
日本には近縁種のサイカチが自生しているが大阪には殆ど生えておらず、近場では奈良の国立博物館の傍や、御所市の葛城川沿いに、樹齢400年を超える巨木が二本あり、下流側の雌木には皁莢が沢山出来る。
奈良県の保護樹木に指定されているので、直接採取することは出来ないが、紅葉のシーズンになると自然に落下した皁莢を拾うことが出来る。
振ると中の皁角子がカチャカチャと鳴って面白い。
スポンサーサイト