赤小豆を求めて~生薬探偵の冒険~
- 2018/11/11
- 08:15
ヤブツルアズキ(2015年9月19日/大阪府北河内)
善哉やら御汁粉やらに使われている身近な小豆が、生薬であると言ったら意外に思う人も居るかもしれない。
しかし、小豆は既に『神農本草経』にすら記載されていて、中品として扱われている起源の古い生薬の一つである。
利尿作用があって、水腫を下す効があるが、小豆は小便を出し、大豆は大便を出すと覚えておくと良い。
仲景方では、瓜蒂散・麻黄連軺赤小豆湯・赤小豆当帰散の三方に用いられている。
写真のヤブツルアズキは、小豆の原種であると考えられており、野原や河川敷などで割と普通に見つけることが出来る。
2015年11月11日
淀川の土手などにも沢山あるが、秋になると草刈でやられてしまう場所が多く、野生品で善哉でも作ったやろうかと思いつつ、中々、十分な量を採取出来ずに居る。
なお、大豆の原種であるツルマメも同じような場所に自生しているが、同様に草刈の餌食にされることが多い。
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