御料理 堀川~生薬探偵の晩餐~
- 2018/11/12
- 20:11
昨日は、大阪市立大学医学部にて催された日本医史学会関西支部の学術集会に参加して来た。
幸い、医史学会の本チャンと違って参加費は2000円と手ごろであるし、開催場所が我が蒼流庵から左程遠くないこともあって、毎年気軽に参加するようになり、もう4回目の参加になろうか。
といっても私は会員ではない。
なるべく会には入らないようにしていて、特に規模の小さい会は入会すると色々な役を押し付けられて雁字搦めにされることを経験しているので、うっかりお人よしを出して入ってしまうと逃げられなくなる。
昨年までは、激しい入会の勧誘があったが、皆諦めたのか今年は平穏無事に帰ることが出来た。
肝心の内容であるが、今回の発表では、午後の特別講演“『医譚』を支えた人々”(古西義麿先生)が一番面白かった。
関西支部がどれだけ重厚な歴史を持っているかが他の聴講者にもよく伝わったことと思うし、会員の出版活動を通じて(版元は主に思文閣)いかに関西支部が大きな文化的学術的事業を行って来たかということもよく分かった。
話家としての力量は、“落語と医学書”と題して発表された日本女子大の福田先生が取り分け光っていたように思う。
文学畑の人の話はたいてい面白くないのだが、福田先生はいずれかと言えば体育教師のような風貌で中々グイグイ系だった。
本来退屈な話や難しい話を聞かせるには、やはり迫力というのも重要な要素であろう。
今年の医譚賞は、九大名誉教授のミヒェル先生が受賞。
温厚篤実なミヒェル先生であるが、大変な苦労人で、長く不遇の時代を送られたこと等、私は受賞スピーチで初めて知った。
闘病中という支部長が昨年に引き続き今年も欠席されたのは、やや心配。
御料理 堀川(大阪府大阪市北区天満4-8-17)
閉会後は、今井整形外科の今井秀先生と共に、先生行きつけの名店堀川さんへ。
もう何度も連れて行って頂いているが、今回は一品一品に秋を感じさせる配慮がしてあって、見た目も大変風情に溢れたコース料理を堪能させて頂いた。
なんと、最後のデザートは、以前にも記事でご紹介した八卦皿に乗って出てきた。
例によって、八卦ではなく六卦だったり、兌卦が二つダブっていたりとおかしな事になってはいるのだが、よく考えてみると八卦皿の実物を見るのは初めてのような気がする。
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