蝦夷鹿を食らう~生薬探偵の食卓~
- 2019/02/18
- 18:26
写真はweb上より拝借
昨年、釣り上げた2.7キロのお化けスッポンを藤田登太郎先生の与州窯に持参して鍋を囲んだ際、
「鹿も美味い。猪も美味い。熊も美味い。しかし、何と言っても一番美味いのはエゾ鹿よ」
と唆され、以降気になって居たものの、まさか北海道までハンティングしに出かける訳にも行かず、とうとう、十勝の肉屋から取り寄せることに。
値段は部位にもよるが、100gで200~550円と熊に比べてずっとリーズナブルで買いやすいのだが、何せ北海道からなので送料が結構高い。
今回購入させて頂いたのは、ロース・肩ロース・バラの三種類。
バラ肉は炒めてみたのだが、えらく脂がぎっとりしていて、個人的には油をひいて炒めたのは大失敗だった。
鍋は中々悪くない。
脂のない熊肉より余程美味しいし、臭みや癖は全く無くて、むしろ牛肉の方がずっと癖があるように個人的には感じられる。
エゾシカは、ニホンジカの亜種で中国には分布しないが、一応鹿には違いないので、『本草綱目』の鹿肉の項を紐解いてみると、李時珍は別録を引いて、
「中を補し、気力を益し、五臓を強くする」
と例によって景気の良いことを言っている。
〆の雑炊も美味い!
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