『生薬の花~武田薬品創業230周年記念~』
- 2019/03/02
- 15:13
『生薬の花』(武田薬品工業株式会社/2011年刊)
『生薬の花』は、武田が創業230周年を記念して刊行した非売品の書籍で、何部刷られたものか判らないが(武田の規模を考えると相当な部数ではあろう)、国会図書館にも納本されておらず、古書サイトにも出物がないから、稀覯本と言えば言えるのかもしれない。
薬局方記載の薬用植物149種から汎用されているもの58種を収載し、「地下部」「樹皮」「地上部」というように薬用部位順に配列してあって、ほとんどの写真は京都薬用植物園内で撮影されたものという。
解説はごく簡単なもので他愛無いが、一般の薬用植物図鑑より一枚一枚の写真が大きいので、気軽にパラパラめくりつつ眺めて楽しむ分には良い本だろう。
生薬探偵は武田には縁もゆかりもないが、ヤマサキカズラの発見者として名高い水草研究家の山崎美津夫先生(1931~)より、昔の漢方仲間だった御令嬢を通じて頂戴した。
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