いつも京大の研究会でご一緒している京都医学史研究会の葉山美知子先生よりご依頼を頂き、京都府医師会との協賛で開催される学術講演会にて発表させて頂いた。
テーマは、以前にもご紹介した
寺田貞次先生と掃苔録の金字塔『京都名家墳墓録』収載の医家について。
3年ほど前に『漢方の臨床』誌にて発表した内容を少々肉付けした程度で、特に何か其の後の研究成果などが盛り込まれている訳ではないのだが、過不足なく90分の規定時間ドンピシャで発表を終えた手際には我ながら驚いた。
今回は、拙ブログがきっかけとなって先祖である
杉山篤信の墓所に辿り着かれた
辻本泌尿器科クリニックの辻本先生や寺田家の菩提寺である頂妙寺妙雲院の藤井前住職も御出で下さったが、辻本先生とはこれまでメールでのやり取りのみで、直接お目にかかるのは今回が初めてのこと。
会場となった京都府医師会館は、寺田貞次先生の生誕地であり終焉の地(しかも誕生日も命日も同じ5月20日という数奇なもの)でもある職司町とは目と鼻の先にあって、掃苔丸10年目の月に、先生の御霊に見守られるようにして、偉大なる先達のささやかな顕彰発表をする機会に恵まれたのは、真に不可思議と言うしかない。
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