粟島行春先生歌碑
- 2019/06/03
- 18:46
粟島行春先生歌碑
洞爺湖畔の開拓民墓地に、粟島行春先生が亡き父母を想って詠んだ歌の刻まれた歌碑がある事を嗣子のみつお先生より教えられて、大間からフェリーで津軽海峡を渡ったのは一昨年の五月の事であった。
前回フェリーに乗ったのは、まだ明石大橋が開通する前、大阪の深日港から淡路島に渡った時以来、北海道も確か同じ年に行ったのが最後なので、どちらも随分久しぶりの体験である。
フェリーで車を渡してもらうのは単身ではかなり割高になるので、函館で激安ニコニコレンタカーを借りる筈が、いざ店舗に行ってみると免許証以外に別の身分証の提示を求められるというハプニングがあり、そんなものは普通持ち歩かない為、結局他店に出向かなければならぬ羽目になり、思わぬロスが出て焦らされた。
洞爺湖までの距離を考えれば、帰りのフェリーの時間までに戻るにはギリギリの行程であった為、僅かなロスで途端に歯車が狂い出すのは、いつもの貧乏旅行では常に隣り合わせの事とは言え、さすがに北海道では聊か心細い。
幸い、それ以外は至極順調で、墓地には予定通りに到着し、歌碑もすぐに見つけることが出来た。
母恋し 父もこひしと さいはての 雪どけみちを ひとり歩みぬ
25歳で発願して北海道を出立された時の気持ちを詠まれた歌であろうか。
昭和45年2月17日、母ゼン(昭和16年没)の命日に建立したものとある。
墓地より洞爺湖を望む
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