『自然への回帰』粟島行春著
- 2019/06/05
- 18:36
『自然への回帰』粟島行春著(日豊株式会社/1977年刊)
粟島先生の本の中では、昭和52年の『自然への回帰』が一番好きだ。
漢方については余り触れられておらず、農薬批判や白砂糖の害毒、玄米菜食の問題点などが主なテーマだが、先生の基本的な考え方は此の一冊に殆ど出尽くしていると言っていい。
最晩年まで書き続けられた未病医学シリーズにしても、結局は此の本の内容を引き延ばして漢方的に肉付けしたようなものである。
全体の三分の一ほどを占めるプルーンのヨイショは、生活の為に書かれた、私などに言わせると余計な部分だが、三分の二だけでつくづく良い本を読んだという余韻が読後に残ったことを記憶している。
稀覯本で滅多に見かけない。
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