今更ながらの『華岡青洲の妻』
- 2019/09/19
- 18:11
先週、昨年の記録を上回るお化けスッポンを釣り上げたまでは良かったが、翌日、巣箱づくりで十数年ぶりにギックリ腰になってしまって難儀している。
ようやく治ってきたと安堵していたのも束の間、なんと一昨日お化けスッポンの妻と思われるこれまた大型のスッポン(同じ場所で一緒に釣り上げた)が盗難に遭うという災禍に見舞われ、また腰痛がぶり返してしまった。
カネを盗む人間はごまんと居るが、カメを盗む輩までいようとは。
しかしながら、ブログ記事から亀から庵主は実に色々なものを盗まれている。
腰痛で思うように動けないので、仕方なく自宅療養で大人しくしているが、この機会にと『華岡青洲の妻』を視聴した。
言わずと知れた有吉佐和子(1931~1984)の小説の映画化であるが、実は過去六回テレビドラマ化もされていて、一番新しいのは2005年の谷原章介版であるが、不思議と一度も視聴せずに今日まで来てしまっていた。
ところが、いざ探してみると、大阪のTSUTAYAは殆ど此のDVDを置いておらず、難波中店でのみ取扱いがあるようだが、そんなところまで腰痛の身で借りに行く訳にも行かないから、少々割高になるも止む無しと取り寄せサービスを利用することに(348円)。
視聴した感想は、予め顛末を熟知している事も加わって、正直どうということのない映画で(そもそも邦画はあまり観ないクチで、ましてモノクロで面白いと思ったのは、『七人の侍』『椿三十郎』『東京物語』の三作くらいのもの)、いくつか印象に残ったものと言えば、伊藤雄之助演じる華岡直道(青洲の父)がえらく気色悪いこと(もっとも伊藤が演じる役はどの映画でも同じようになるのだが)、栽培している蔓陀羅花がどうもチョウセンアサガオにしては花が小さく見えること、愛猫家が卒倒しそうな動物虐待シーンがバンバン出てくること位か。
ところで、直道が中国のことを「支那」と呼ぶシーンがあるのだが、当時、此の呼称は一般に用いられていたのだろうか。
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