楽しい栞作り~生薬探偵のクラフト~
- 2019/10/01
- 18:01
女子力高めの蒼流庵主人は、秋になると時々生薬の基原植物を用いた栞作りを楽しんでいる。
とはいえ、満足の行く栞はそう簡単に出来るものではない。
生薬の薬用部位は大抵植物の地下部である為、押し花のように平らにすることが出来ず、たとえ地上部が使用部位であったとしても、かなり小型のものでないと、そもそも栞の台紙に乗ってくれないからだ。
加えて、そこそこの希少度も必要で、今さら蒲公英(タンポポ)の押し花というのでは、子供の遊びと何ら大差ない。
希少度と言っても、絶滅危惧Ⅰ類に分類されるようなものでは、採取したら顰蹙を買うし、適度な素材というのが中々に得難いことを痛感させられる。
一番最初に作った栞はウスバサイシンで、葉は薬用部位ではないのだが、試しに作ってみたところ、実に冴えない作品が出来上がった。
これは大失敗だ。
今のところ、一番出来がいいのは、白花蛇舌草で、台紙にも乗るし、薬用部位を栞に出来るというのがいい。
写真は処女作なので、いささか不出来だが、最近のものはかなりの完成度を誇る。
しかも、絶滅危惧種ではないものの、どこででも見かけるという普通種ではないし、生薬価格の高さが栞に有難味を与えていよう。
癌に用いられる中薬の代表格であるというのもイカしているではないか。
唯一残念なのは、中医にはヒットするものの、伝統的な日本漢方家には馴染みがない為か、進呈しても反応が今一つな点。
ミゾカクシは、押し花にした時の見栄えは、フタバムグラの上を行くし、その気になれば量を確保するのも容易なのだが、残念ながら知名度が低すぎて栞の有難味があまりに乏しい。
中国ではこれも癌に使用するとかで、価格は上昇傾向にあるらしいが、いかんせん日本で使用しているという人を聞いたことがないので、今のところ進呈時の手ごたえは最下位。
5,6枚作成した旋覆花の栞は、古方家には好評だったが、京都の群落がどういう訳か消滅してしまい、作成出来たのは最初の一年だけ。
栞の写真を撮り損ねて、読者諸賢のお目にかけられないのが残念。
とはいえ、満足の行く栞はそう簡単に出来るものではない。
生薬の薬用部位は大抵植物の地下部である為、押し花のように平らにすることが出来ず、たとえ地上部が使用部位であったとしても、かなり小型のものでないと、そもそも栞の台紙に乗ってくれないからだ。
加えて、そこそこの希少度も必要で、今さら蒲公英(タンポポ)の押し花というのでは、子供の遊びと何ら大差ない。
希少度と言っても、絶滅危惧Ⅰ類に分類されるようなものでは、採取したら顰蹙を買うし、適度な素材というのが中々に得難いことを痛感させられる。
一番最初に作った栞はウスバサイシンで、葉は薬用部位ではないのだが、試しに作ってみたところ、実に冴えない作品が出来上がった。
これは大失敗だ。
今のところ、一番出来がいいのは、白花蛇舌草で、台紙にも乗るし、薬用部位を栞に出来るというのがいい。
写真は処女作なので、いささか不出来だが、最近のものはかなりの完成度を誇る。
しかも、絶滅危惧種ではないものの、どこででも見かけるという普通種ではないし、生薬価格の高さが栞に有難味を与えていよう。
癌に用いられる中薬の代表格であるというのもイカしているではないか。
唯一残念なのは、中医にはヒットするものの、伝統的な日本漢方家には馴染みがない為か、進呈しても反応が今一つな点。
ミゾカクシは、押し花にした時の見栄えは、フタバムグラの上を行くし、その気になれば量を確保するのも容易なのだが、残念ながら知名度が低すぎて栞の有難味があまりに乏しい。
中国ではこれも癌に使用するとかで、価格は上昇傾向にあるらしいが、いかんせん日本で使用しているという人を聞いたことがないので、今のところ進呈時の手ごたえは最下位。
5,6枚作成した旋覆花の栞は、古方家には好評だったが、京都の群落がどういう訳か消滅してしまい、作成出来たのは最初の一年だけ。
栞の写真を撮り損ねて、読者諸賢のお目にかけられないのが残念。
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