令和元年を振り返って
- 2019/12/31
- 13:30
大晦日は一年365日のうちで最も庵主が好きな日だ。
その年を振り返る最も内省的な日だからであろうか。
それに引き替え、元旦にはさしたる感動を覚えない。
殊にここ数年は年筮の具合が芳しくない事も手伝って、憂鬱な一年が幕を開けるというニュアンスの方が強かったように思う。
今年の初めは、昨年末に発覚した某誌での盗作騒動の只中にあり、悲惨なまでに腹立たしい年明けであったから、心穏やかな三が日ではなかった。
否、これほど苛立たしい三が日は後にも先にも経験した事がない。
が、経済的には久しぶりに吉運の年だったらしく、今もこうして不安なく年を越せるのは有難い限りである。
ところで、年筮に得た卦爻は山水蒙六五で、自らの蒙昧がいつも以上に啓かれるゆえの吉か、遣唐使船で留学するのか、蒙の霧が晴れるように突如広末涼子ちゃんが現れるのか、様々に想像したけれど、結局留学も世界一の美少女との出会いもなかったのは、蒙六五を以て自らの蒙昧がいくぶん開かれる事を指し示した吉兆と考える他ない。
それも実際思い当たるところがあって、殊に秋以降はそういった体験の連続であったような気さえする。
自身の至らなさに気づかされるのは、通常あまり気分の良いことではないけれど、最近はそのことを比較的冷静にむしろ感謝を持って受け止められるようになって来たのは、私もいくらか人間として成長する事が出来た証なのやもしれぬ。
何はともあれ、皆様、良いお年をお迎えくださいm(_ _)m
スポンサーサイト