謹賀新年
- 2020/01/01
- 10:20
蒼流庵随想を御覧の皆様、新年明けましておめでとう御座いますm(_ _)m
本年もどうぞ宜しくお願い致します。
2020年は子平の年回りが芳しくないようだったので、或る程度予想はしていましたが、年筮はやはり凶兆を示しているようです。
凶兆を示す卦は数あれど、水山蹇と言えば、四大難卦の一つにも数えられる屈指の凶卦、彖伝雑卦伝ともに「蹇は難なり」と説きます。
險を見て能く止まる事を奨め、大象伝が「君子以て身に反りて德を修む」と云うところからしても、外部に向かって発展する時ではなく、なるべく危険を避けて内側に向かう時であると言えましょう。
しかし、九五の辞は其の蹇の時にあって「大蹇なるも朋來たる」と、助けのあることを示唆しており、ここに幾らかの安堵を与えてくれているのがせめてもの救いといったところでしょうか。
中筮での得卦もまた水山蹇、しかも不変である所に恐ろしいものを感じさせられます。
どのような災厄が降りかかって来るのか、考えるだに恐ろしいですが、出てしまった以上は仕方ありません。
次にこの凶運の一年にあって、如何に処すべきかを、三変筮で観てみたいと思います。
これも序卦において蹇卦に続く卦で、しかも蹇の綜卦であるところに、大変面白いものを感じます。
蹇が止まるべき卦であるのに対して、「動きて險を免れる」のが解であるので、そこは一見矛盾するようにも見えますが、あくまでも「西南に利し」であるのは蹇解同じく、どこまでも平坦な道を歩むべき点に両卦の共通項を見て取れましょう。
また、大象伝の「君子以て過ちを赦し、罪を宥む」というのは思い当たる節もあって、易神が蹇解二卦を以てこれを教え諭したものかも知れず、自らの不寛容が身に沁みます。
六三の辞を観れば「負うて且つ乘る。寇の至るを致す」と、やはり何か分外の事に手を出すのを戒めたものとも思われ、取象されるあらゆるものが兎に角内向きである事を奨めているようで、ここまで得卦に一貫性がある年筮も珍しいように思いますが、或は私の得卦力の向上を反映したものかも知れず、そうであれば例年になく経文を読みこんだ2019年の成果が現われているのかもしれません。
ところで、得卦を眺めていて、蹇の互卦に未済が、解の互卦に既済がある事に気が付きました。
何やら意味深ですが、これいかに。
いずれにしましても、2020年が読者の皆様に良き年でありますよう、お祈り申し上げます。
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