鈴木由次郎先生墓所
- 2020/02/13
- 18:34
先月、東大および国学院の付属図書館を訪問して資料を渉猟した際、天気予報に反して小雨降りしきる中、中央大学名誉教授・鈴木由次郎先生(1901~1976)の墓所をビニール傘片手に掃苔して来た。
鈴木博士と言えば、言わずと知れた我が国漢易研究の第一人者であるが、『周易参同契』や『太玄経』の訳書などもあり、以前目録学の先蹤『漢書』芸文志の訳註をご紹介したことがある。
乾堂また漸庵と号したというが、如何にも易に傾注した学者らしい。
武内義雄や本田済といった易学関係に大きな業績を遺した学者諸先生と同じく伊勢の産で、大東文化学院や中央大にて教授を務めた。
かつて、汎日本易学協会の最長老と言っていい存在であった藤村蒙斎翁は其の岳父である。
同寺に蒙斎翁の墓所も発見出来るのではと淡い期待を抱いていたのだが、そちらは残念ながら空振りに終わってしまった。
傍らには、宇野精一博士(1910~2008/東大名誉教授)撰文の顕彰碑が立っている。
スポンサーサイト