関牧翁老師のこと
- 2020/03/23
- 18:36
書画に対する関心は概して希薄な方で、美術品の鑑賞対象と言えば嘗ては根付、現在は専ら陶磁器が愛玩の対象となっているのだが、最近、関牧翁老師(1903~1991)の書で良い出物がないものかと探している。
実は今は亡き庵主の祖父は、恐らくは同郷の代議士・今松次郎氏の関係ではなかったかと思うが、老師と交流があって、その書を何幅か所蔵していた。
よく覚えているのは達磨図であるが、これは形見分けの際、叔父に持って行かれてしまい、その後、叔父の居宅で壁に掛けられているのを随分前に見たきりで、今ではどうなったのか判らない。
当時80万前後の評価額だと聞いた記憶があるのだが、今では床の間のある書院造りの住宅が減少し、軸装の書画作品は価値が大暴落した事もあって、恐らく二束三文の値しか付かぬだろう。
実際に、ネットオークションでは老師の作品はタダ同然で掃いて捨てる程出品されているようだ。
こちらは、一年ほど前にオークションに出ていたもので、100円からスタートして10600円で落札されている。
貧乏人にも手が出る程よい価格だ。
老師は、等持院の住職を経て、戦後天竜寺派の管長になった禅僧であるが、武者小路実篤の人導主義運動に共鳴して、慶応の医学部を中退して山中に入り、その後禅の道に入ったという風変わりな経歴の人物である。
私は一度も会った事はないのだが、相学の士なら非凡な面相をされているのがよく判るのではないかと思う。
実は今は亡き庵主の祖父は、恐らくは同郷の代議士・今松次郎氏の関係ではなかったかと思うが、老師と交流があって、その書を何幅か所蔵していた。
よく覚えているのは達磨図であるが、これは形見分けの際、叔父に持って行かれてしまい、その後、叔父の居宅で壁に掛けられているのを随分前に見たきりで、今ではどうなったのか判らない。
当時80万前後の評価額だと聞いた記憶があるのだが、今では床の間のある書院造りの住宅が減少し、軸装の書画作品は価値が大暴落した事もあって、恐らく二束三文の値しか付かぬだろう。
実際に、ネットオークションでは老師の作品はタダ同然で掃いて捨てる程出品されているようだ。
こちらは、一年ほど前にオークションに出ていたもので、100円からスタートして10600円で落札されている。
貧乏人にも手が出る程よい価格だ。
老師は、等持院の住職を経て、戦後天竜寺派の管長になった禅僧であるが、武者小路実篤の人導主義運動に共鳴して、慶応の医学部を中退して山中に入り、その後禅の道に入ったという風変わりな経歴の人物である。
私は一度も会った事はないのだが、相学の士なら非凡な面相をされているのがよく判るのではないかと思う。
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