四度目のゴキ揚げ～生薬探偵の禁断症状～

ゴキブリという生き物を人は余り好まない、否、相当な拒絶反応を示す人さえ少なくないが、一度食べると病みつきになる尋常一様でない美味であるというのは、食べた事のない人には想像も出来ないだろう。

生薬探偵は過去３度素揚げにして食べているが、直近の忘年会では、寒空の下で揚げたのが災いして、揚げた先から冷めてしまい、あまり良い出来栄えでなかった。

これは食材のせいではなく、調理環境のしからしむるところである。

つまり、満足の行くゴキ揚げは、もう彼是一年ばかり口にしていない訳で、温かくなって来たからか、禁断症状が激しく出てしまい、仕方なく南紀まで採集に行ってきた。

流石に４度目ともなると随分手馴れて来て、予約したランチまでの僅か３０分の待ち時間で、４６匹を捕獲。

生息ポイントがもう判っているので、一か所の採集で大量捕獲が可能。

一日糞出しをした後は冷蔵庫で仮死状態にして揚げるだけ。

忘年会での失敗は、意外に保温力の高い段ボールに入れて冷蔵した為、食材たちが仮死状態になっておらず、一気に上げられなかった事も大きい。

塩をパラパラ振れば、市場価格ざっと４万円強の超高級オツマミの出来上がり！

足のギザギザが口腔内に刺さり易くて危険なので、最初に足からガリガリ齧っていくのが良いようだ。

中に詰まったゴキ味噌のほんのりとした上品な甘みが溜まらない！