さかふね
- 2020/08/16
- 11:30
さかふね(大阪市浪速区元町3-12-9)
このところ大阪出張の折に時々お声がけ下さる松浦薬業の加藤久幸先生が7月頭に来阪の際、大国町で待ち合わせて佳酒真楽さかふねさんへ連れて行って頂いた。
さかふねさんも暫らく無沙汰を重ねてしまって、既に3年以上になるだろうか。
店舗向にある鷗町公園は折口信夫(1887~1953)生誕地で、いま生誕地碑と文学碑が立っているが、ほど近い願泉寺には分墓(本墓は石川県羽咋)もあり、10年前に掃苔した事がある。
この店は、庵主御用達の山中酒の店が、もとゲストハウスとして使用していた建物を居酒屋として改装したもので、さすがに酒屋直営だけあって値段も手ごろで500円前後、各地の銘酒を楽しむ事が出来る(ただし、取り扱いは日本酒オンリーで他には地ビールがある位だから、日本酒がダメという人間には無縁の店だろう)。
前から気になっていた奥能登の白菊をようやく試す事が出来たが、甘口で中々に上品。
冷製スープからスタート
以前はコース料理しか無かったのだが、久しぶりに行ってみると、アラカルトも充実していて、ランチ営業もいつの間にか始めていたらしい。
器にも凝ったお店で、さすがに一つ一つが高価な為、よく見ると金継で直してあるものが多い。
前菜めいたものが此のタイミングで出てくるのは些か奇妙
以前よりも和食臭は薄れていて、今回はカレーが出て来た。
御馳走様でしたm(_ _)m
ところで、この数年拝読を楽しみにしていたマツウラのニュースレター「月刊インフォメーション」は、大半を加藤先生が主筆として発行されていたが、先日、とうとう30年の歴史に幕を下ろす事となった。
ウチダの『和漢薬』も廃刊となって、時代の流れを感じずにはおられないが、新たに加藤先生が主として伊吹山の薬草類を紹介する楽しいブログ・漢方と、薬草と、日々発見!を始められたので、ご紹介しておきたい。
伊吹山は、関西では最も薬草観察に適した場所の一つで、時期さえ間違えなければ、一日でかなりの種類を目にする事が出来る。
先生のブログでは、シカの食害含め、最新の分布状況を知る事が出来るので、これから伊吹山に登ってみようという方には、実に便利な手引きと言えるし、写真も綺麗で見るものを楽しませてくれる。
或る程度の人数が揃う場合、観察会の引率もしてくださるそうなので、フィールドでの薬草観察に関心を持つ漢方関係の団体はコンタクトを取ってみられたら良いだろう。
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