舞茸を求めて~生薬探偵の初物~
- 2020/10/04
- 15:28
昨年、金匱植物同好会の第二回観察会に参加して下さった鍼灸家の中川憲太先生より秋の舞茸採集にお誘い頂いたのだが、生憎昨年は膝の具合が思わしくなく、同行叶わず無念に思っていたところ、今年も先生よりお誘いを頂き、幸い現在は随分膝の調子も戻っている事もあり、加えて今回は自動車に乗りながら探すという楽チンプランということで、お供させて貰う事に。
場所は、先生が“アルティメット・ポイント”と名付けられた奈良県某所の深山幽谷。
近くで待ち合わせ、中川先生の山仲間、ちゅ~やんさんの軽トラで出発です。
想定内の事態らしかったが、ちゅ~やんがうっかりチェンソーを持参し忘れた為、ノコとオノで倒木を処理することに。
冬に大病を患って未だ本調子には程遠い中川先生も駆り出される。
正直、こんなトラップがまだまだ続くなら、舞茸探しどころではない気もするが、幸い倒木トラップは後2つで打ち止めであった。
驚くべきことに、舞茸発見の第一声は、食菌探し初体験である蒼流庵主人より発せられた!
が、すでにピークを一週間ほど過ぎた個体で、食用には適さない(香りも飛んでしまっている)らしく、デジタル採取にとどめて次なる舞茸を探すことに。
舞茸の名は、見つけたら舞い上がる程嬉しいからだそうだが、倒木との格闘で疲れてしまい、舞い上がるには体力を消耗し過ぎていたようだ。
以下、今回観察されたキノコ類をご紹介したい。
ウラベニホテイシメジは一応食菌らしいが、中川先生によると余り美味しくないらしい。
夜に怪しい光を放つというロマンチックなツキヨタケ(月夜茸)は、残念ながら毒キノコ。
名前だけは知っていたが、思ったより大きく、ここではかなりの数が見られた。
猛毒で時折死者を出すニガクリタケは、前々から見てみたかったキノコの一つ。
中川先生によれば、食菌のクリタケはニガクリタケに比べてずっと数が少ないらしいが、姿は大して似ていないので、間違えて食う人の気が知れないという話だ。
本当に苦いのか試しにカジってみたが、端から苦い筈というイメージが強固な為、それほど苦いとは感じなかった(最初は甘味がああり、後からジワジワ苦味が来る感じ)。
昼食は、中川先生が持参されたジビエ類に、とれたてウスヒラタケを少々。
終盤間近になって蒼流庵主人が発見したのが、持ち帰る事が出来るコンディションの唯一の個体。
昨年が大変な当たり年だったそうで、今年はその反動か全体に今一つな感じだったらしいが、直近の降雨量の少なさも悪条件だったようだ。
ともあれ、坊主は回避出来たし、五つ見つかった舞茸のうち二つは庵主の発見で、これは単なるビギナーズラックというよりも、かつて3年チョレイマイタケを探した経験が物を言ったように思われる。
帰って拙速舞茸を料理してみたが、まず何より天然物は香りが強い。
一階の炊飯器から出た舞茸臭が、二階まで濃厚に漂ってくる。
今回、ご案内くださったポイントは、庵主が数年前猪苓を探索した場所と雰囲気が非常に近いので、来年は中川先生と共に奈良でも猪苓を発見出来ればと期待を膨らませている。
場所は、先生が“アルティメット・ポイント”と名付けられた奈良県某所の深山幽谷。
近くで待ち合わせ、中川先生の山仲間、ちゅ~やんさんの軽トラで出発です。
探索開始後、5分と経たずに、倒木が行く手をはばむ!
想定内の事態らしかったが、ちゅ~やんがうっかりチェンソーを持参し忘れた為、ノコとオノで倒木を処理することに。
冬に大病を患って未だ本調子には程遠い中川先生も駆り出される。
正直、こんなトラップがまだまだ続くなら、舞茸探しどころではない気もするが、幸い倒木トラップは後2つで打ち止めであった。
驚くべきことに、舞茸発見の第一声は、食菌探し初体験である蒼流庵主人より発せられた!
が、すでにピークを一週間ほど過ぎた個体で、食用には適さない(香りも飛んでしまっている)らしく、デジタル採取にとどめて次なる舞茸を探すことに。
舞茸の名は、見つけたら舞い上がる程嬉しいからだそうだが、倒木との格闘で疲れてしまい、舞い上がるには体力を消耗し過ぎていたようだ。
以下、今回観察されたキノコ類をご紹介したい。
見るからに美味しそうなウスヒラタケ(食菌)
ウラベニホテイシメジは一応食菌らしいが、中川先生によると余り美味しくないらしい。
出来損ないのクッキーにしか見えないマスタケも一応食菌。
夜に怪しい光を放つというロマンチックなツキヨタケ(月夜茸)は、残念ながら毒キノコ。
名前だけは知っていたが、思ったより大きく、ここではかなりの数が見られた。
猛毒で時折死者を出すニガクリタケは、前々から見てみたかったキノコの一つ。
中川先生によれば、食菌のクリタケはニガクリタケに比べてずっと数が少ないらしいが、姿は大して似ていないので、間違えて食う人の気が知れないという話だ。
本当に苦いのか試しにカジってみたが、端から苦い筈というイメージが強固な為、それほど苦いとは感じなかった(最初は甘味がああり、後からジワジワ苦味が来る感じ)。
昼食は、中川先生が持参されたジビエ類に、とれたてウスヒラタケを少々。
その後もいくらか舞茸は見られたが、残念ながら時期を過ぎているものが殆ど。
終盤間近になって蒼流庵主人が発見したのが、持ち帰る事が出来るコンディションの唯一の個体。
中川先生いわく、点数を付けるなら80点くらいの個体とか。
昨年が大変な当たり年だったそうで、今年はその反動か全体に今一つな感じだったらしいが、直近の降雨量の少なさも悪条件だったようだ。
ともあれ、坊主は回避出来たし、五つ見つかった舞茸のうち二つは庵主の発見で、これは単なるビギナーズラックというよりも、かつて3年チョレイマイタケを探した経験が物を言ったように思われる。
帰って拙速舞茸を料理してみたが、まず何より天然物は香りが強い。
一階の炊飯器から出た舞茸臭が、二階まで濃厚に漂ってくる。
ダイレクトに味わうには、焼舞に如くはない。
写真にするとカキの天ぷらにしか見えない。
他の食菌もバター焼きで楽しませてもらったが、見た目はあまり良くない。
今回、ご案内くださったポイントは、庵主が数年前猪苓を探索した場所と雰囲気が非常に近いので、来年は中川先生と共に奈良でも猪苓を発見出来ればと期待を膨らませている。
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