再びコロナを占う
- 2020/10/20
- 18:02
コロナ肺炎の流行については過去に二度筮しており、すなわち豫之未済を得て、それほどの事態には至らぬと判じた2月1日の占と、月ごとの立卦を試みた4月5日の占とである。
今のところ、日本の感染者数の少なさは欧米などとは比較にならない水準と言う他ないのがBCG接種の思わぬ効用であるのかどうか、現時点ではよく判らぬとしても、いずれにせよ国内の流行状況そのものは軽微だったと見て良いだろう。
やはり全爻不正の火水未済を之卦に得たのは、疫病そのものではなく、それへの対応によって引き起こされる社会的混乱を指したものと解するのが適当なようだ。
4月5日の占では、4月から9月まで月ごとに立卦して、6月に得られた大壮上六に最も不穏なる気配を観、八月の泰九三に収束の兆しを観たが、6月の実際の感染者数はそれほどでもなく、むしろ緊急事態宣言による閉塞感のピークといったところであった。
また、政府新型コロナ感染症対策分科会の尾身茂会長が8月20日に日本感染症学会の講演において「全国的に見るとだいたいピークに達したというのが私たちの読み」との見解を示したように、8月のピーク以降、感染者数が減少傾向に転じたのは、地天泰九三の辞がよく表していたように思う(感染者数のピークは8月初頭)。
ところで、単なる自然現象にも陰謀の気配を感じとるのは大衆社会の病弊の一つであると言って良いだろうが、今度のコロナ騒動ではビルゲイツが黒幕の最有力候補と目されているらしい。
これ以上金を儲けて何をしようというのか判らないが、それはさて置き、陰謀論と共に不安なる民衆の心を捉えるのはいつの時代も不可知を可知に転ずる“予言”であって、今回も例によって色々な予言者が台頭していると聞く。
そんな予言界の若手のホープは、わずか14歳のインド人少年だというから驚くが、なんでもインド占星術による予言(予報?)だそうで、昨年8月22日にYouTubeに投稿した映像で「2019年末からウイルスパンデミックが発生し、3月29日から4月2日にかけて状況が悪化していき、5月29日に収束する」と予言したのだという。
此の予言には続きがあるそうで、2020年12月20日にコロナウイルスより深刻な被害をもたらす別のパンデミックが発生し、翌年3月31日まで続くそうだ。
正直、この手の予言者には丸で興味がないので、こういった情報を自らリサーチする事はないのだが、この予言に恐れ戦いた友人某氏から「この予言が当たるかどうかを易で観てくれ」と頼まれて筮を執る事になった次第。
予言が当たるかどうかを予言せよという訳だが、インド占星術VS周易といったところか。
ちなみに、実際に筮したのは9月15日であり、その時点で、5月29日に収束するという予言は既に外れている訳だが、それは一先ず置き、インド人少年の年末以降の予言が的中するかどうかを筮して、雷地豫六五を得た。
素直に読めば、何ら恐るるに足らぬというべきであろう。
爻辞の「貞疾恆不死」の「貞」字を従来「貞正」の意に解して来た為、「貞なれど疾む」とか「貞にして疾む」と訓じて来た伝統があるが、ここは貞字の原義である「卜問」と解した方がより判り易い。
そうすると、ここの辞は「疾を占えば、恒にして死なない」となるので、疫病の類を占って得た辞と思えば、実に単純明快なる応えと言う他ないだろう。
2月1日の占同様、またもや雷地豫であるという点には若干不気味さがない訳ではないけれど、「貞なれど疾む」「貞にして疾む」と訓じたところで、死に至る病ではないものの、何かしらの病には罹患する事になる訳だが、いずれにせよ、恐れる程のものではないという判断は揺るがない。
今のところ、日本の感染者数の少なさは欧米などとは比較にならない水準と言う他ないのがBCG接種の思わぬ効用であるのかどうか、現時点ではよく判らぬとしても、いずれにせよ国内の流行状況そのものは軽微だったと見て良いだろう。
やはり全爻不正の火水未済を之卦に得たのは、疫病そのものではなく、それへの対応によって引き起こされる社会的混乱を指したものと解するのが適当なようだ。
4月5日の占では、4月から9月まで月ごとに立卦して、6月に得られた大壮上六に最も不穏なる気配を観、八月の泰九三に収束の兆しを観たが、6月の実際の感染者数はそれほどでもなく、むしろ緊急事態宣言による閉塞感のピークといったところであった。
また、政府新型コロナ感染症対策分科会の尾身茂会長が8月20日に日本感染症学会の講演において「全国的に見るとだいたいピークに達したというのが私たちの読み」との見解を示したように、8月のピーク以降、感染者数が減少傾向に転じたのは、地天泰九三の辞がよく表していたように思う(感染者数のピークは8月初頭)。
ところで、単なる自然現象にも陰謀の気配を感じとるのは大衆社会の病弊の一つであると言って良いだろうが、今度のコロナ騒動ではビルゲイツが黒幕の最有力候補と目されているらしい。
これ以上金を儲けて何をしようというのか判らないが、それはさて置き、陰謀論と共に不安なる民衆の心を捉えるのはいつの時代も不可知を可知に転ずる“予言”であって、今回も例によって色々な予言者が台頭していると聞く。
そんな予言界の若手のホープは、わずか14歳のインド人少年だというから驚くが、なんでもインド占星術による予言(予報?)だそうで、昨年8月22日にYouTubeに投稿した映像で「2019年末からウイルスパンデミックが発生し、3月29日から4月2日にかけて状況が悪化していき、5月29日に収束する」と予言したのだという。
此の予言には続きがあるそうで、2020年12月20日にコロナウイルスより深刻な被害をもたらす別のパンデミックが発生し、翌年3月31日まで続くそうだ。
正直、この手の予言者には丸で興味がないので、こういった情報を自らリサーチする事はないのだが、この予言に恐れ戦いた友人某氏から「この予言が当たるかどうかを易で観てくれ」と頼まれて筮を執る事になった次第。
予言が当たるかどうかを予言せよという訳だが、インド占星術VS周易といったところか。
ちなみに、実際に筮したのは9月15日であり、その時点で、5月29日に収束するという予言は既に外れている訳だが、それは一先ず置き、インド人少年の年末以降の予言が的中するかどうかを筮して、雷地豫六五を得た。
素直に読めば、何ら恐るるに足らぬというべきであろう。
爻辞の「貞疾恆不死」の「貞」字を従来「貞正」の意に解して来た為、「貞なれど疾む」とか「貞にして疾む」と訓じて来た伝統があるが、ここは貞字の原義である「卜問」と解した方がより判り易い。
そうすると、ここの辞は「疾を占えば、恒にして死なない」となるので、疫病の類を占って得た辞と思えば、実に単純明快なる応えと言う他ないだろう。
2月1日の占同様、またもや雷地豫であるという点には若干不気味さがない訳ではないけれど、「貞なれど疾む」「貞にして疾む」と訓じたところで、死に至る病ではないものの、何かしらの病には罹患する事になる訳だが、いずれにせよ、恐れる程のものではないという判断は揺るがない。
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