『麒麟がくる』が来た!
- 2020/11/29
- 21:16
白状すると、生まれてこのかたNHKの大河ドラマというのを一度たりとも視聴した事がない。
取り立てて理由らしい理由はないのだが、何とはなしに今日まで来てしまった。
韓流なら『ホジュン』に始まり、『商道』『チャングムの誓い』『イ・サン』『トンイ』挙句の果てには全158話という気の遠くなるような『武人時代』に至るまで、あれだけ長ったらしい歴史モノを苦も無く視聴して来たのにと自分でも意外な感じがする。
ところが、遂にそんな蒼流庵主人にもNHK大河を覗き見る日がやって来た。
別段明智光秀に興味がある訳でもないのだが、本日の放送回第34話を御覧になった方なら其の理由も簡単に了解されるに違いない。
そう、吉田鋼太郎扮する松永弾正の易占シーンがある為で、何を隠そう今回撮影に使われたのは蒼流庵主人の手に成る小道具だったのだ。
実は今回易占シーンを近世易学研究の第一人者である我が奈良場勝老師が監修される事になり、その関係で庵主制作の蓍を使って頂く事になった。
老師にお送りしたのが2014年夏の製作品で、今振り返って見ると初めて製作したのが2013年だったから、第二回の作品という事になるようだ。
どうも脚本家が筮竹と算木をカチャカチャやるシーンを撮りたくて書いた場面らしいのだが、何分筮竹は白蛾以降一般化して行く立卦具なので、厳密に時代考証を行うなら、弾正が手にしているのはおかしいし、記卦具としての算木も私の見る所では江戸時代以降に易占に取り入れられるものだから、随分当てが外れた格好のようだ。
とは言っても、大河ドラマのワンシーンとして擲銭というのでは如何にもチャチで迫力がない。
そこでという訳ではないのだが、算木は不使用、立卦具は我がメドハギ製蓍となったそうだ(メドハギ製蓍というのも少し変な気がするが、中国では現在どうした訳か蓍の基原にキク科ノコギリソウを当てている)。
なお、ケロクは此の為に小道具さんに製作してもらったものが使われたらしい。
何テイクも撮影したらしく、撮影完了の連絡を老師より頂戴したのは深夜であったが、老師が練りに練ったシーンが無残にもカットされているという悲しいオチ・・・
それでも当初予定されていた初期設定は略筮・筮竹・算木だったそうだから、老師の監修により相当内容の違うものになった訳で、加えて蓍による立卦の恐らくは初めての映像化であろう。
そのような日本易学史上記念すべき撮影に我が製作品を使用して頂いたのは光栄の至りという他ないが、それ以上に嬉しいのは、吉田鋼太郎と言えば『東京センチメンタル』(2016)や『ラブ×ドック』(2018)で広末涼子ちゃんと共演した名優、すなわちその手に我が蓍が握られたという事は畢竟庵主が涼子ちゃんと間接々触したと言えなくもない訳だ。
取り立てて理由らしい理由はないのだが、何とはなしに今日まで来てしまった。
韓流なら『ホジュン』に始まり、『商道』『チャングムの誓い』『イ・サン』『トンイ』挙句の果てには全158話という気の遠くなるような『武人時代』に至るまで、あれだけ長ったらしい歴史モノを苦も無く視聴して来たのにと自分でも意外な感じがする。
ところが、遂にそんな蒼流庵主人にもNHK大河を覗き見る日がやって来た。
別段明智光秀に興味がある訳でもないのだが、本日の放送回第34話を御覧になった方なら其の理由も簡単に了解されるに違いない。
そう、吉田鋼太郎扮する松永弾正の易占シーンがある為で、何を隠そう今回撮影に使われたのは蒼流庵主人の手に成る小道具だったのだ。
実は今回易占シーンを近世易学研究の第一人者である我が奈良場勝老師が監修される事になり、その関係で庵主制作の蓍を使って頂く事になった。
老師にお送りしたのが2014年夏の製作品で、今振り返って見ると初めて製作したのが2013年だったから、第二回の作品という事になるようだ。
どうも脚本家が筮竹と算木をカチャカチャやるシーンを撮りたくて書いた場面らしいのだが、何分筮竹は白蛾以降一般化して行く立卦具なので、厳密に時代考証を行うなら、弾正が手にしているのはおかしいし、記卦具としての算木も私の見る所では江戸時代以降に易占に取り入れられるものだから、随分当てが外れた格好のようだ。
とは言っても、大河ドラマのワンシーンとして擲銭というのでは如何にもチャチで迫力がない。
そこでという訳ではないのだが、算木は不使用、立卦具は我がメドハギ製蓍となったそうだ(メドハギ製蓍というのも少し変な気がするが、中国では現在どうした訳か蓍の基原にキク科ノコギリソウを当てている)。
なお、ケロクは此の為に小道具さんに製作してもらったものが使われたらしい。
何テイクも撮影したらしく、撮影完了の連絡を老師より頂戴したのは深夜であったが、老師が練りに練ったシーンが無残にもカットされているという悲しいオチ・・・
それでも当初予定されていた初期設定は略筮・筮竹・算木だったそうだから、老師の監修により相当内容の違うものになった訳で、加えて蓍による立卦の恐らくは初めての映像化であろう。
そのような日本易学史上記念すべき撮影に我が製作品を使用して頂いたのは光栄の至りという他ないが、それ以上に嬉しいのは、吉田鋼太郎と言えば『東京センチメンタル』(2016)や『ラブ×ドック』(2018)で広末涼子ちゃんと共演した名優、すなわちその手に我が蓍が握られたという事は畢竟庵主が涼子ちゃんと間接々触したと言えなくもない訳だ。
これで一気に距離が縮まった感じ!?
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