麒麟ケロクを復刻
- 2021/07/10
- 09:26
蓍策、算木、櫝と来れば、もう残るはケロクだけだ。
ここまで既製品に頼らず揃えた以上、最後も拘りの逸品で完結させたい。
そこで、かの松永弾正愛用と伝わる其の名も「麒麟ケロク」を制作することに。
いくつかの木工屋に見積もりを依頼してみたが、どこもビックリする程高い値を吹っかけて来る(一件目の地元の工房は五万、東大阪の二件目は四万)。
三件目にしてようやくマトモな製作費が提示されたので、こちらにお願いしたのだが、実はフローリングを主とする会社で、使えそうな端材から制作するので材料費を殆どかけない為、安く出来るという。
素材はやはり暗い色調の唐木が良いだろうとのことで、紫檀で製作(黒檀はフローリングには使用されない素材らしく、在庫がなかった)して頂いたが、圧巻の出来栄え。
一番手前のものは、春に衆議院議員会館で行われた奈良場勝先生の御講演に貸し出されて御披露目となった。
初号機は少し角を落し過ぎた憾みがあり、第二弾は角を落とさない仕様にしてみた。
また、初号機は松永弾正愛用品と同じく50cmの幅で製作したのだが、万能算木を間に二つ並べて使用するとやや窮屈な為、55cmに変更。
実はフローリング材の残りが僅かという事で最後に7本製作したのだが、制作費を抑える為に自分でペーパー掛けを行ったところ、根を詰め過ぎて、膝は痛めるは、指はリウマチみたいになるはで、10日ほど休養を余儀なくされる羽目に。
数に限りもあるので、御縁のあった方にのみ大事にお分けして行こうと思っている。
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