ノイガンソフト

ノイガンソフト（日本薬研製）

オリジナルのノイガン軟膏（シークレットメグロ）が製造終了になった際、三代目は製法を公開されなかったが、竹安先生はノイガンを成分分析にかけ、類似の作用を持つ製品の開発を試み、その成果が「ノイガンソフト」である。

ノイガンソフトの製造販売の為に立ち上げたのが、日本薬研株式会社で、1974年のことであった。

ノイガンソフトは、シークレットメグロと全く同じという訳ではないのだが、特筆すべき工夫は、軟膏ではなく、液状に先祖返りし、ローラータイプの容器に入った点である。

ノイガンの本来の使い方は重ね塗りなのだが、軟膏の場合は一々拭き取る手間がかかるのに対し、ノイガンソフトは液状であるので、その手間が全くかからない。

また、蒙色が解らなくても、火傷や口内炎には効果テキメンだそうだ。

私は幸か不幸か、ノイガンソフトを使いだしてから火傷にも口内炎にも縁がないので、未だ試せずにいる。

単価は1000円と御手頃。

軟膏状ではないので、医薬品の扱いではなく、法的には確か化粧品の扱いになっていたと思う。

だから、薬局以外の鍼灸整骨の治療院でも扱っているところが少なくないようだ。

施灸の後に紫雲膏を使う人は多いが、あれは臭くてベタベタする上に、シャツに強烈な色素が付着するから、ノイガンソフトの方が良いのではないかという気がする。

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パンチホット（製造終了品）

こちらは、数年前に製造中止になったノイガンソフトの姉妹品である。

ノイガンの姉妹品というだけで、特に解蒙作用のあるものではないが、肩こりや腰痛には、ノイガンソフトを塗った上からパンチホットを重ね塗りすると良いようで、私は毎日この方法で使っている（PCに向かっている時間が長いので、首筋が凝りがちなのよネん）。

重要なのはノイガンソフトの方なので、パンチホットの手持ちが無くなったら、他のメントール入りの製品を併用するか、薄荷油ででも代用しようかと思っている。

ところで、以前、三代目玄龍子・目黒一三先生に、知熱灸（せんねん灸など）とノイガンとではどちらの方が解蒙効果が高いのか、質問してみたことがある。

先生の応えは、蒙色の中心点が明確な場合は知熱灸の方が効果的だが、実際の臨床上では、ボンヤリとした蒙色が広範囲に広がっていて、中心点が明瞭でない場合もあり、そのような時は、効果は落ちるものの、全体にノイガンを塗布するということであった。

なお、現在、湧永製薬でも「新ノイガンエス」という軟膏を販売しているが、こちらは一般の人が肩こり腰痛に使えるようにメントールを配合しており、火傷などには使えない。

解蒙効果がどの程度あるのか私は知らないが、パンチホットの手持ちが無くなったらこちらで代用するというのもありだろう。