楽しい揲筮動画
- 2022/02/07
- 18:11
すっぽん調理は今ではプロの料理人にまで教授に出向くようになったけれど、そもそも解体に関しては誰に学んだ訳でもない。
手本はyoutube先生のみ、あえて言えばスプラッターな動画投稿者の諸氏方々こそ我が師と言って言えぬでもない。
諸氏方々と言ったのは、特定の動画のみを参考にした訳ではない為で、解体の手順は人さまざまである。
勿論基本的なポイントは共通しているのだが、細かい点では色々な相違があって、結局のところは其の料理人が修行したところの手順が忠実にそして無意識のうちに守られているのであろう。
たいして参考にはならないが其のぶん面白いのは完全なド素人が行き当たりばったりに解体している動画で、噛みつかれてもおかしくない危険な掴み方をしていたり、お腹側から捌いていたりと(通常は背中側から包丁を入れ、腹甲は其のあと)、見ていてハラハラさせられるものの、それがまた面白い。
同様に、筮儀というのも人それぞれで、例えば紀藤門では四遍筮の真の嫡流たる麻野勝稔先生や今年100歳を迎えられる御法川百代先生(加藤大岳直々の免状をお持ち)の筮儀を拝見する幸運に以前恵まれたが、正直同じ人に習ったとはとても思えない位、その所作は相違していた(いずれかと言えば御法川式のほうが他では余り目にしない所作であったように思う)。
易者巡りの趣味など持たない庵主のような手合いには、人様の筮儀を目にする機会など本来ほとんど無い筈だが、最近はスッポン動画と同じくyoutubeで色々な人の立筮が観られて面白い。
年始にも大熊茅楊門の福田有宵先生の動画がアップされていて、興味深く拝見させてもらった。
得卦は大壮、爻は九三を得たようだが、何故か爻は無視して卦意のみが占考の手掛かりとされていたのには少々違和感を持ったけれど、面白く感じたのは、二分して天策と地策とに分ける際、真横から筮竹を捌く所作であった。
この方式だと余り勢いをつけられないので(つけると筮竹を恐らくは取り落としてしまう)、かなりソフトなタッチで二分されていたが、これは大熊式がそのまま踏襲されているのだろうか。
また、昨年拝見した北海道の波木先生の揲筮も面白かった。
お二人ともキャリアがあるだけに、筮筒がバズーカではなく紀元書房製であるのが嬉しい。
ただ、波木流は二分した地策の方を筮筒に突っ込んでいるのに驚かされた。
通常はケロク器に置く訳だが、万一ケロク器がない場合であっても、卓上にそのまま寝かせるのみで、筮筒に突っ込むというのは他では見た記憶がない。
たまたまケロク器を持ち合わせない為にそのようになったのかとも思ったが、動画を見た感じでは御自身の鑑定室のように見えるので、或いは最初からケロク器を使わない流儀なのであろうか。
孰れにせよ人様の筮儀をアレコレ覗き見るのは実に楽しい。
ところで、所作の鮮やかさだけで言えば、ニセ高島式が不思議にかっちょいい。
あの筮策を掌でパンパン叩く所作はニセ高島特有の或る種お家芸で、正統派を自称している易者諸氏からは頗る評判が悪いようだが、個人的には嫌いではない、否それどころか、少々憧れさえ感じるくらいだったりもする(もっともニセ高島に思われるのはイヤなので自分ではやらないのだけれども)。
手本はyoutube先生のみ、あえて言えばスプラッターな動画投稿者の諸氏方々こそ我が師と言って言えぬでもない。
諸氏方々と言ったのは、特定の動画のみを参考にした訳ではない為で、解体の手順は人さまざまである。
勿論基本的なポイントは共通しているのだが、細かい点では色々な相違があって、結局のところは其の料理人が修行したところの手順が忠実にそして無意識のうちに守られているのであろう。
たいして参考にはならないが其のぶん面白いのは完全なド素人が行き当たりばったりに解体している動画で、噛みつかれてもおかしくない危険な掴み方をしていたり、お腹側から捌いていたりと(通常は背中側から包丁を入れ、腹甲は其のあと)、見ていてハラハラさせられるものの、それがまた面白い。
同様に、筮儀というのも人それぞれで、例えば紀藤門では四遍筮の真の嫡流たる麻野勝稔先生や今年100歳を迎えられる御法川百代先生(加藤大岳直々の免状をお持ち)の筮儀を拝見する幸運に以前恵まれたが、正直同じ人に習ったとはとても思えない位、その所作は相違していた(いずれかと言えば御法川式のほうが他では余り目にしない所作であったように思う)。
易者巡りの趣味など持たない庵主のような手合いには、人様の筮儀を目にする機会など本来ほとんど無い筈だが、最近はスッポン動画と同じくyoutubeで色々な人の立筮が観られて面白い。
年始にも大熊茅楊門の福田有宵先生の動画がアップされていて、興味深く拝見させてもらった。
得卦は大壮、爻は九三を得たようだが、何故か爻は無視して卦意のみが占考の手掛かりとされていたのには少々違和感を持ったけれど、面白く感じたのは、二分して天策と地策とに分ける際、真横から筮竹を捌く所作であった。
この方式だと余り勢いをつけられないので(つけると筮竹を恐らくは取り落としてしまう)、かなりソフトなタッチで二分されていたが、これは大熊式がそのまま踏襲されているのだろうか。
また、昨年拝見した北海道の波木先生の揲筮も面白かった。
お二人ともキャリアがあるだけに、筮筒がバズーカではなく紀元書房製であるのが嬉しい。
ただ、波木流は二分した地策の方を筮筒に突っ込んでいるのに驚かされた。
通常はケロク器に置く訳だが、万一ケロク器がない場合であっても、卓上にそのまま寝かせるのみで、筮筒に突っ込むというのは他では見た記憶がない。
たまたまケロク器を持ち合わせない為にそのようになったのかとも思ったが、動画を見た感じでは御自身の鑑定室のように見えるので、或いは最初からケロク器を使わない流儀なのであろうか。
孰れにせよ人様の筮儀をアレコレ覗き見るのは実に楽しい。
ところで、所作の鮮やかさだけで言えば、ニセ高島式が不思議にかっちょいい。
あの筮策を掌でパンパン叩く所作はニセ高島特有の或る種お家芸で、正統派を自称している易者諸氏からは頗る評判が悪いようだが、個人的には嫌いではない、否それどころか、少々憧れさえ感じるくらいだったりもする(もっともニセ高島に思われるのはイヤなので自分ではやらないのだけれども)。
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