市原蒼海詩碑
- 2022/03/02
- 18:10
市原蒼海詩碑(大巌寺/千葉市中央区大巌寺町180)
かつて汎日本易学協会に市原蒼海(1883~1972)という長老が居て、古い『易学研究』に啓発的な優れた論考を多数発表されているが、千葉県の龍澤山大巌寺境内に逝去の翌年建立された詩碑を見ることが出来る。
裏面に刻まれた略歴によると、いすみ市の生まれで、大巌寺白寿会(老人クラブの類か?)の顧問として創立以来十年に渡り「人生百二十年」と題した講義を続けられた、とある。
他に、世界連邦推進協議会県支部長や千葉史談会、易学会、千葉吟詠会、葉城吟社、長洲老人クラブ、引揚促進会などの会長を務めた旨が刻まれており、要は典型的な街の名士だったということだろう。
易に関するものは単に「易学会」と刻まれているのみで、これがどのような団体かは判然としないが、恐らく今では此の碑が如何なる人物の頌徳碑であるのか、知る者は稀であるに違いない。
なお、その蔵書は現在千葉県立中央図書館の蔵に帰し、市原蒼海文庫として保管されている。
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