覆盆を求めて~生薬探偵の冒険~
- 2022/12/13
- 18:11
最近はあまり生薬探偵業はやっていないのだが、それでも毎年何かしらの開拓はするようにしており、この春は念願叶って四国までゴショイチゴを観に行ってきた。
行こうと思っていた矢先に疫病騒動が始まった御蔭で、何年も実現を見ずにいたのである。
ただし、ゴショイチゴそのものではなくモミジイチゴとの自然雑種(初めて報告されたのは1992年)であるから、堂々と覆盆として取り扱う訳にもいかないのだが、ゴショイチゴは日本のなんたらイチゴの仲間では激レア種に分類され、かつ結実を見る個体が少ないようなので、ここは多少妥協している。
産地は香川県のまんのう町で最近になって報告された場所だ。
付近一帯は花期が完全にかぶるクサイチゴが道沿いに延々と咲き乱れており、ピンポイントで場所を知っていなければ一寸探し当てられないという気がした。
葉はクサイチゴともモミジイチゴとも異なる独特な形状をしていて判り易い。
あとは結実を観察するだけと6月2日に再び繰り出したのだが、今年は春が随分涼しくて様々な植物の生育が例年より遅れていた為、残念ながらゴショモミジイチゴに関してはお目に掛かること叶わず、すぐ傍にあったモミジイチゴで我慢することに。
交雑可能である訳だし、古代人がそんな細かい植物分類学の知識に基づいた識別を行っていたとも思えないから、これも覆盆子でいいんじゃないの?という気もするが、どうなのだろう。
一般には覆盆=ゴショイチゴであるが、我らが赤松和漢薬では、トックリイチゴやナワシロイチゴを基原として挙げている。
ナワシロイチゴは山野で見かけるし、トックリイチゴも時折民家で植栽されているのを目にするから、一応これで一通り、覆盆の基原は制覇したということにしておこう。
行こうと思っていた矢先に疫病騒動が始まった御蔭で、何年も実現を見ずにいたのである。
ただし、ゴショイチゴそのものではなくモミジイチゴとの自然雑種(初めて報告されたのは1992年)であるから、堂々と覆盆として取り扱う訳にもいかないのだが、ゴショイチゴは日本のなんたらイチゴの仲間では激レア種に分類され、かつ結実を見る個体が少ないようなので、ここは多少妥協している。
産地は香川県のまんのう町で最近になって報告された場所だ。
ゴショモミジイチゴ(2022年4月18日/香川県まんのう町)
付近一帯は花期が完全にかぶるクサイチゴが道沿いに延々と咲き乱れており、ピンポイントで場所を知っていなければ一寸探し当てられないという気がした。
葉はクサイチゴともモミジイチゴとも異なる独特な形状をしていて判り易い。
あとは結実を観察するだけと6月2日に再び繰り出したのだが、今年は春が随分涼しくて様々な植物の生育が例年より遅れていた為、残念ながらゴショモミジイチゴに関してはお目に掛かること叶わず、すぐ傍にあったモミジイチゴで我慢することに。
交雑可能である訳だし、古代人がそんな細かい植物分類学の知識に基づいた識別を行っていたとも思えないから、これも覆盆子でいいんじゃないの?という気もするが、どうなのだろう。
一般には覆盆=ゴショイチゴであるが、我らが赤松和漢薬では、トックリイチゴやナワシロイチゴを基原として挙げている。
ナワシロイチゴは山野で見かけるし、トックリイチゴも時折民家で植栽されているのを目にするから、一応これで一通り、覆盆の基原は制覇したということにしておこう。
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